この記事では、「聴聞」と「弁明」と「弁解」の違いを分かりやすく説明していきます。
「聴聞」とは?
「聴聞」が「ちょうもん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「説教や演説などに耳を傾けて聞くこと」という意味で、最初から聞く姿勢を持って耳を傾けることです。
2つ目は「行政機関が、規則を制定したり採決する際に、関係者や第三者から意見を聞くこと」という意味で、その会合を開く為の手続きまで含めた言葉です。
上記に共通するのは「相手の意見を聞く」という意味です。
「聴聞」の使い方
「聴聞」は名詞として「聴聞する・した」「聴聞される・された」「聴聞会」などと使われます。
基本的に、相手の言うことが大切であるとして、耳を傾けてしっかり聞くことに使われる言葉です。
「聴聞」の例文
・『法案の是非を判断する為に有識者による聴聞会が開かれる』
「弁明」とは?
「弁明」は「べんめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「事情を説明してはっきりさせること」という意味で、相手に対して然るべき事情を明らかにすることです。
2つ目は「他人から批判された際に、申し開きすること」という意味で、相手が非難していることに対し説明して、納得してもらうことです。
上記に共通するのは「説明して理解を求める」という意味です。
「弁明」の使い方
「弁明」は名詞として「弁明する・した」「弁明の機会を設ける」「弁明会見」などと使われます。
基本的に、あるものごとに対して事情を説明して相手の理解を求めることに使われる言葉です」
「弁明」の例文
・『政治家が自らの失言について弁明する』
「弁解」とは?
「弁解」は「べんかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの筋道を解き明かすこと」という意味で、言葉によりあるものごとの筋道をはっきりさせることです。
2つ目は「自分のミスに対して正当な理由があるとして説明すること」という意味で、失敗に対して自分にも言い分はあると主張することです。
上記に共通するのは「解き明かす」という意味です。
「弁解」の使い方
「弁解」は名詞として「弁解する・した」「弁解がましい」「とても弁解できない」などと使われます。
基本的に日常で使われる場合、自分の失敗に対して、正当な理由があるとして説明することに使われる言葉です。
「弁解」の例文
・『今回のことはとても弁解の余地はない』
「聴聞」と「弁明」と「弁解」の違い
「聴聞」は「相手の言うことが大切であるとして、耳を傾けてしっかり聞くこと」という意味です。
「弁明」は「あるものごとに対して事情を説明して相手の理解を求めること」という意味です。
「弁解」は「自分の失敗に対して、正当な理由があるとして説明すること」という意味です。
まとめ
今回は「聴聞」と「弁明」と「弁解」について紹介しました。
「聴聞」は「耳を傾けてしっかり聞くこと」、「弁明」は「事情を説明して理解を求める」、「弁解」は「正当な理由があるとして説明する」と覚えておきましょう。