この記事では、「頑固」と「強情」と「偏屈」の違いを分かりやすく説明していきます。
「頑固」とは?
「頑固」とはかたくなに自分の考えを変えないさまや意地を張ることという意味があります。
その他にも、片意地という意味や押しの強い人、わからずやな人を表現する際に用いられる言葉です。
基本的に人に対して用いられることの多い言葉ですが、汚れや水虫などにも使われる場合があります。
「頑固」の例文
・『お風呂掃除をしていたら、頑固な汚れがなかなか落ちなくて苦労した』
・『私のお父さんは頑固な性格で、間違っていることでも絶対に自分の意見を曲げない』
「強情」とは?
「強情」とは意地を張ったり、すぐムキになって人の話や考えを受け入れない人のことを表す際に用いられる言葉です。
「強情」と同じような意味合いで、「意固地」や「片意地」といった言葉もあります。
「強情」の例文
・『自分の意見を指摘された彼女は、彼に謝られたのにも関わらずいつまでも強情を張って黙り込んでいる』
・『彼は強情なところはありますが、根はとても優しくて素直な人です』
「偏屈」とは?
「偏屈」とは人の性格を表す際に用いられる言葉で、人の言葉を素直に受け入れず、知ったかぶりをしたり、ひねくれた返答をしたりする人のさまを意味しています。
「ああ言えばこう言う」という言葉があるように、「偏屈」という言葉には「否定的」「変わり者」「わからずや」などという意味があります。
「偏屈」の例文
・『私は同じ職場に偏屈な人がいて、毎日顔を合わせて付き合っていくのはとても難しい』
・『偏屈なことばかりを言っていると、何かと損をしてしまうので世渡り上手になるには程遠い』
「頑固」と「強情」と「偏屈」の違い
「頑固」「強情」「偏屈」という3つの言葉は、「かたくな」「片意地」「意固地」などといったように、人が何を言っても自分が言っていることやしていることが一番正しいという考えのある人のことを表す際に使われることがほとんどです。
「強情」と「偏屈」というのは悪い意味での表現が多いものの、「頑固」という言葉は悪い意味だけではなく、「頑固な職人」つまりは自分の調理方法や接客、お店のあり方、商品のクオリティなどにこだわりが強い場合に用いられることもあります。
「頑固」は他の2つの言葉に比べて、汚れや水虫など人以外のものも対象になるという点でも違いがあると言えます。
基本的には近い意味合いの言葉なので、シチュエーションや相手によってうまく使い分けるようにしましょう。
まとめ
ここでは「頑固」「強情」「偏屈」という3つの言葉について、意味や違いなどを例文を用いて説明してきました。
基本的にはどれも人について表現する際に用いられる言葉です。
同じような意味合いの言葉ではあるものの、それぞれに少し違いがあり、正しく使い分けられるように紹介した意味や違い、例文を参考にしてみてください。