この記事では、「勘当」と「絶縁」と「疎遠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「勘当」とは?
「勘当」は「かんどう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「親が子供との縁を切ること」という意味で、親が子供に対して許せない気持ちになり、家から追い出して一切関係を持たなくすることです。
2つ目は「主従関係・師弟関係を断つこと」という意味で、主が従者を、師匠が弟子をクビにして一切関係を持たなくすることです。
上記に共通するのは「関係を断つ」という意味です。
「勘当」の使い方
「勘当」は名詞・形容動詞として「勘当だ・である」「勘当する・した」「勘当される・された」と使われたり、副詞として「勘当して追い出す」などと使われたりします。
基本的に、上の立場の者が下の立場の者との縁を切ることに使われる言葉です。
「勘当」の例文
・『親が反対する相手と結婚して勘当された』
「絶縁」とは?
「絶縁」は「ぜつえん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手と一切関りを持たないこと」という意味で、特定の相手とのつながりをすっかり切って関わらなくすることです。
2つ目は「半導体で、絶縁体により電機や熱の伝導を遮ること」という意味です。
上記に共通するのは「関係を断つ」という意味です。
「絶縁」の使い方
「絶縁」は名詞として「絶縁する・した」「絶縁される・された」「絶縁体」などと使われたり、副詞として「絶縁してブロックする」などと使われたりします。
基本的に、平等な関係にある相手と一切関係を持たなくなることに使われる言葉です。
「絶縁」の例文
・『10年来の親友と金銭トラブルにより絶縁する』
「疎遠」とは?
「疎遠」は「そえん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手との距離が遠く関係が薄いこと」という意味で、仕事やプライベートで相手との関りがほとんどない状態のことです。
2つ目は「相手とのやり取りや行き来が久しくない様子」という意味で、音信不通の状態だったり、長い間会っていない状態のことです。
上記に共通するのは「相手との距離感が遠い」という意味です。
「疎遠」の使い方
「疎遠」は名詞・形容動詞として「疎遠だ・である」「疎遠になる・なった」などと使われます。
基本的に、相手との関りがほとんどない状態や、音信不通で会えない状態に使われる言葉です。
「疎遠」の例文
・『大学を卒業してから友達と疎遠になった』
「勘当」と「絶縁」と「疎遠」の違い
「勘当」は「上の立場の者が下の立場の者との縁を切ること」という意味です。
「絶縁」は「平等な関係にある相手と一切関係を持たなくなること」という意味です。
「疎遠」は「相手との関りがほとんどない状態」「音信不通で会えない状態」という意味です。
まとめ
今回は「勘当」と「絶縁」と「疎遠」について紹介しました。
「勘当」は「上下関係を断つ」、「絶縁」は「相手との関係を断つ」、「疎遠」は「関りが薄い」と覚えておきましょう。