この記事では、「葛藤」と「迷い」と「悩み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「葛藤」とは?
「葛藤」は「かっとう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人と人がお互いに譲らすに対立すること」という意味で、人間関係がもつれることです。
2つ目は「心の中で相反する気持ちが生じて、どちらを取るか思いわずらうこと」という意味で、2つの違う考え方が浮かんで、どちらにするべきか気に病むことです。
3つ目は「仏教用語で、正しい教えを妨げる煩悩のたとえ」という意味で、葛(かずら)や「藤(ふじ)」のつるが絡まり合う様子からきています。
上記に共通するのは「複雑に入り組む」という意味です。
「葛藤」の使い方
「葛藤」は名詞として「葛藤する・した」「葛藤が生じる・生じた」などと使われたり、副詞として「心で葛藤して眠れなかった」などと使われます。
基本的に、人間関係がもつれることや、2つの相反する気持ちが生じて思いわずらうことに使われる言葉です。
「葛藤」の例文
・『本当のことを言おうか言うまいか葛藤する』
「迷い」とは?
「迷い」は「まよい」と読み、意味は以下の通りです。
1つめは「心が乱れて正しく考えられない状態」という意味で、気持ちがあちこち散ってしまい、正しい判断ができない様子のことです。
2つ目は「仏教用語で、煩悩に乱されてしまい悟りが開けないこと」という意味です。
上記に共通するのは「正しく判断できない」という意味です。
「迷い」の使い方
「迷い」は名詞として「迷いがある・ない」「迷いが生じる・生じた」「迷い道」などと使われたり、動詞として「迷う・迷った」と使われたりします。
基本的に、心が乱れてしまい、正しい判断ができない状態に使われる言葉です。
「迷い」の例文
・『運転は一瞬の迷いが事故につながる』
「悩み」とは?
「悩み」は「なやみ」と読みます。
意味は「心で苦しみ思いわずらうこと」で、うまくいかないことや嫌なことなどが心に残り、苦しむ様子のことです。
「悩み」の使い方
「悩み」は名詞として「悩みがある・ない」「悩みが尽きない」「悩み多き年ごろ」などと使われたり、動詞として「悩む・悩んだ」と使われます。
基本的に、嫌なことや思い通りにいかないことがあり、思いわずらうことに使われる言葉です。
「悩み」の例文
・『悩みがある時には友達よりも電話占いを利用する』
「葛藤」と「迷い」と「悩み」の違い
「葛藤」は「人間関係がもつれること」「2つの相反する気持ちが生じて思いわずらうこと」という意味で「迷い」は「心が乱れてしまい、正しい判断ができない状態」という意味です。
「悩み」は「嫌なことや思い通りにいかないことがあり、思いわずらうこと」という意味です。
まとめ
今回は「葛藤」と「迷い」と「悩み」について紹介しました。
「葛藤」は「気持ちがもつれる」、「迷い」は「正しく判断できない」、「悩み」は「思いわずらう」と覚えておきましょう。