世の中にはさまざまな情報が溢れかえっていますが、その中から自分に必要な情報を取捨選択して活用しています。
その中で「掲載」「記載」「掲示」といった言葉があるのですが、どのような意味があるかをご存知でしょうか?
この記事では、「掲載」と「記載」と「掲示」の違いを分かりやすく説明していきます。
「掲載」とは?
「けいさい」という読み方をする「掲載」は、「新聞・雑誌などに文章などを載せること」という意味があります。
「掲」は「かかげる」という意味合いがあり「人目につきやすいように高い場所に上げる」という解釈ができます。
また、「載」は「文書などを人目に触れさせる」といいう意味を持ち、2つの漢字で構成されることで、「文章などを載せる」という理解になってくるのです。
「掲載」の例文
・『写真を掲載する』
・『新聞に掲載された』
「掲載」の例文を見ると、新聞などを媒体に載せることが分かります。
「記載」とは?
「きさい」と読む「記載」が「あることを書籍や書類に書いて載せる」「書類や書物に書き記すこと」といったことを指しているのですが、生物分類学上でもこの言葉は使われており、「生物の形質を書き記す」という意味合いを帯びています。
「記載」の例文
「記載」の例文は以下の通りです。
・『住民票に記載されている内容を確認する』
・『必要事項を記載の上、下記住所までご送付』
身近なシチュエーションでは、役所関係に書類や申請書・申込書などでも見ることができます。
「掲示」とは
「掲示」は「けいじ」と読みます。
この言葉には、「告知しなければならない情報や事項などを文書にして、人の目につく場所に掲げること」という意味を持っています。
「掲示」の例文
・『合格者が掲示された』
・『イントラに掲示されている内容を確認する』
「掲示」は掲げて見せる」ということを意味しているために「多くの人目に付くように高く上げて、見せる」ということです。
「掲載」と「記載」と「掲示」の違い
ここで「掲載」と「記載」と「掲示」の違いについてお話していきます。
まず「掲示」と「掲載」の違いから見ていきますが、「掲示」は「人に知らせたい情報を掲げて示す」ということでした。
「掲載」との違いは「情報の伝達のあり方」と言ってもいいでしょう。
「掲載」は新聞・雑誌・インターネット上などを媒体にて知らせたい情報を掲げること。
「掲示」は掲示板や壁面などスペースを使って知らせたいことを掲げます。
このことから「掲載」が知らせたい相手の目に触れるよう積極的に載せることに対して、「掲示」はそのことを知りたい人が載せられている情報などを見に行くという点が異なってくるのです。
「記載」は「正式記録として書くこと」を意味しており、単純にメモなどに書くのではなく、「オフィシャル的な書類や文書に形式が定まっているものとして書く」イメージに近いかもしれません。
まとめ
「掲載」と「記載」と「掲示」の違いを説明してきましたが、各々の言葉の解釈がかなり異なってくるので、十分に理解しておくようにしておきましょう。