「かるた」と「百人一首」の違いとは?分かりやすく解釈

「かるた」と「百人一首」の違い生活・教育

この記事では、「かるた」「百人一首」の違いを分かりやすく説明していきます。

「かるた」とは?

「かるた」とは文字が書かれた読み札と絵柄が描かれた取り札の組み合わせがセットになった日本の伝統遊具です。

いろはの47文字それぞれを頭文字に持つ諺を当てはめて札にした「いろはかるた」が一般的でしょう。

ただしそれ以外にも群馬の上毛かるたのようにその地方の歴史や名所などを札にしたもの、北海道の北海道弁かるたのようにその地方の方言を札にしたものなど、ローカル「かるた」も日本各地に存在します。

どの「かるた」でも基本的なルールは共通していて、まず読み人が文章が書かれている読み札を読み上げ、遊戯者が読み札に対応している札を叩く弾くなどの方法で取っていき、より多くの枚数を取った者の勝利です。

子供に遊びながらひらがなや諺やその地方の文化を学ばせることのできる遊具として日本各地で愛好されています。


「百人一首」とは?

「百人一首」は和歌を詠んだ百人にそれぞれ代表的な和歌一種を選んで編纂された詞華集です。

またその詞華集をもとに、文字だけの読み札と絵柄が書かれた取り札のセットにした歌がるたも作られています。

現在「百人一首」とだけ言った場合は歌集ではなくこの「かるた」となった「百人一首」を指していることがほとんどです。

読み札には各短歌が書かれていて取り札には絵柄と短歌の下の句が書かれています。

基本的なルールは通常の「かるた」と同じですが名前通り百枚あるので同じ音で始まる札も多いので、読み上げられている札がどの札か判別できる文字数がそれぞれ違うので、習熟の難易度が高いです。


「かるた」と「百人一首」の違い

「かるた」「百人一首」の違いを、分かりやすく解説します。

読み上げた札を取る遊戯のために作られた、文字だけで書かれた読み札と絵柄が描かれた取り札がセットになった遊具が「かるた」で、その中でも百人の歌人が詠んだ短歌をもとに作られたものが「百人一首」です。

「かるた」は基本的にいろはに合わせた47種類のセットでできていますが、「百人一首」は文字通り100種類のセットで作られています。

また「かるた」には各文字に対応した言葉が違うローカルの「かるた」が無数にありますが、「百人一首」は絵柄が変更されていることはあっても使われている短歌は同じものしかありません。

また「かるた」の取り札に書かれている文字はいろはの各一文字ですが、「百人一首」では取り札に下の句の14文字が書かれています。

まとめ

現代日本では「百人一首」と言えば「かるた」として作られた「百人一首」を指すので、「かるた」「百人一首」を似たようなものとして扱う人が多いのも当然と言えば当然です。

ですが一般的な「かるた」とは枚数や各札の元になったものなど大きく異なる特徴があるので、「百人一首」「かるた」の中でも特殊なものと言えるでしょう。