この記事では、「汎用」と「凡庸」の違いを分かりやすく説明していきます。
「汎用」とは?
ひとつのものを様々な目的で使えるという意味で、スマートフォンやパソコンは汎用性の高い機器ということができ、プラモデル塗料の蛍光ピンクなどは汎用性が低い色ということができます。
汎用機器という言葉では工事現場、測定の必要な現場などで使用されるかなり幅広い機器を指しています。
鉄道車両はひとつの路線を走り続ける目的があるため、そこまで高い汎用性は求められておらず、他の路線で再使用するというケースでは電気系統やシートなどを改造して使います。
自動車に関しては汎用の定義は用途が広いということになり、たくさん荷物が積める、5人以上が楽に乗れるなどが条件といえ、軽のスライドドア装備ワゴン車やミニバン、SUVなどが汎用性が高い車ということができます。
車では汎用性は低いと突き抜けたものがあるという取られ方をするため、悪い意味にはなりません。
汎用ではない車としてはオープンカーや二人乗りの車がわかりやすい例でしょう。
「凡庸」とは?
優れた点がなく、平凡なことや凡人を指す言葉で、凡庸な歌詞や、デザインというような感覚に訴えるものに対しても使うことができます。
平均点をとっているあたりが凡庸という言葉の限度で、平均を越えているものがあれば優れたものとなるといえるでしょう。
凡庸なスマートフォンという言葉であればそれなりにスマートフォンとしての利便性は確保しつつ目立った特徴がないということになります。
不便なスマートフォンということはありません。
非常に凡庸と強調することも出来ますが、やや使うシチュエーションが少ないとも言えます。
凡庸な日々という使い方もあり、特に変わったことがない日々を過ごしているという意味合いで、そこまでネガティブではないものの、満足とまでは行かないケースを指すことが多いです。
「汎用」と「凡庸」の違い
「汎用」と「凡庸」の違いを、分かりやすく解説します。
汎用は様々な用途に使えるという意味で利便性が高いと言えます。
包丁は調理器具として非常に汎用性が高いと言えるでしょう。
凡庸は平凡なこと、目立った特徴がないという言葉で、汎用性が高いものの凡庸ということもありえます。
凡庸なものであっても何らかの特徴が追加されたり見いだされたりしたら特徴的なものになることはありえます。
凡庸は汎用と異なり、凡庸な日々を過ごすといった使い方も可能です。
また、凡庸な文章など感性に訴えるものに対しても使えます。
汎用な文章は言葉としてはほぼ成立せず、非常に多くの意味を持った挨拶の言葉などが言語として存在すれば当てはまります。
まとめ
「汎用」と「凡庸」は響きや字面は似ていますが、用途や意味合いはかなり異なり、汎用は多用途、様々な用途に使えるという意味、凡庸は目立った特徴がないという意味になり、汎用だけど凡庸なものと言うことも出来なくはありません。