「重体」と「重篤」と「重症」の違いとは?分かりやすく解釈

「重体」と「重篤」と「重症」の違いとは?専門用語・業界用語

日々元気に過ごしていく為に、人は常に健康でありたいと願うもの。

その願いとは裏腹に、アクシデントや不運に見舞われ、病気や怪我に悩まされてしまう時があります。

「重体」「重篤」「重症」という言葉がありますが、これらの違いはどこなのでしょうか。

この記事では、「重体」「重篤」「重症」の違いを分かりやすく説明していきます。

「重体」【じゅうたい】とは?

「重体」とは、病気や怪我の程度がひどく、命の危険があるほどの状態のことです。

言葉に使われている「重」の字には、甚だしいや厳しいという意味が含まれており、「体」がとても厳しい状態であることを指した言葉です。


「重体」の言葉の使い方

病気や怪我、または突発的な症状の種類に関わらず、生死を分けるような状況である時に使う言葉です。


「重体」の例文

・『意識不明の重体に陥る』
・『重体だったが一命はとりとめた』

「重篤」【じゅうとく】とは?

「重篤」とは、病気が重いことを表した言葉です。

言葉に使われている「篤」には、その字だけで病気が重いという意味があり、「重篤」は、病気が重いことを強調した言葉です。

その病気自体が重いものであるということです。

「重篤」の言葉の使い方

今は命の危険まではなくとも、病状は軽いものではなく予断を許さない状況である時に使われる言葉です。

主に病気に対して使われる言葉です。

「重篤」の例文

・『この病気は重篤なものです』
・『この薬には、重篤な副作用が出る可能性がある』

「重症」【じゅうしょう】とは?

「重症」とは、病気や怪我の状態が重いことを表した言葉です。

病気や怪我自体が重いものというよりは、病気や怪我の状態が重いということです。

「重症」の言葉の使い方

命の危険はないけれど、程度は軽いものではない時に使われる言葉です。

程度としては、「重体」「重篤」よりも軽いものとなります。

また、病気や怪我の症状だけに留まらず、日常の中での行為の程度が激しい時にも使われる場合があります。

「重症」の例文

・『交通事故で、重症を負った』
・『彼の固執した考えは重症だ』

「重体」と「重篤」と「重症」の違い

「重体」「重篤」「重症」の違いをまとめると以下のようになります。

「重体」は、「命の危険がある状態」を指した言葉です。

「重篤」は、「今は命の危険はないけれど、予断を許さない状態」を表しています。

「重症」は、「命の危険はないけれど、軽くはない状態」を表した言葉です。

そして、病気や怪我以外の、何かしらの症状に対しても使われることがあります。

簡単に言ってしまうと、三つの言葉の大きな違いは、程度の重さです。

まとめ

「重体」「重篤」「重症」について説明しましたが、理解して頂けましたでしょうか。

日々平穏に過ごしていきたいものですが、いつ何が起きるかわからないのも事実です。

何が起きても冷静に対処できるように、適度な緊張感を持って生活していきたいものです。