この記事では、「目次」と「目録」と「書誌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目次」とは?
本の最初や終わりに掲載される、どのページにどの記事が書かれているかがわかるように配列したもの、項目、題目などの順序を指す言葉です。
紙の書籍だけでなく電子書籍にも目次はあり、作品によっては目次にかかれている項目やサブタイトルをクリックするとそのページに飛ぶことができるものや、電子書籍を読む機能として目次を呼び出せるものがあります。
また、インターネットのホームページやブログなどにも目次という言葉を使うことがあり、ホームページでは記事タイトルを目次とし、ブログでは日付とどんな内容の記事を書いたかをタイトルで表示するケースが多いです。
「目録」とは?
書物の内容の見出しをまとめて記録したもので、目次と同じ意味を持つ使い方、品物を譲渡する際にどんな物を送るか、数量はどれだけなのか、誰が贈ったものなのかなどをわかりやすく記したという意味、(その場で渡せないサイズのものを贈呈する際の代わりとしても使われます)武道などで技などを習得される際に与えられる免許(剣道では小目録、中目録、大目録と段位が上がり免許ともいいます)の意味などを持つ言葉です。
祝いの品だけではなく、簡易な記念品にも目録をつけることができます。
基本的には手書きが重宝されるジャンルです。
なお、図書目録は本に対する目録で図書館においてジャンルごとの蔵書などを記したものなどがあります。
「書誌」とは
本そのものを指す意味もありますが、本を探すための情報をまとめたものという意味もあります。
タイトル、著者、出版社、印刷した会社、発行年月日、国際標準図書番号のISBNなどを本の奥付に記載することを書誌情報といい、雑誌などでも裏表紙にいくつかの書誌情報が記載されています。
電子書籍では印刷物ではないことから一部省略されます。
様々な書誌情報をまとめて本を検索できるようにした本も書誌と呼ばれ、国会図書館などでは様々な書誌が用意されており、インターネットでも閲覧が可能です。
「目次」と「目録」と「書誌」の違い
目次と書誌は本を読むための情報で、目次は一冊の本を読むための内容をページごとにわかるように記したもの、書誌はタイトル、著者名、発行日、出版社、ISBNなどを記して世の中の本の中から検索できるようにしたもので、書誌自体を一冊の本にしたものやインターネットのサイトもあります。
目録には目次という意味もありますがあまり使われておらず、物を贈呈する際などに何を贈ったか誰が贈ったか、いつ贈ったかなどを示すという意味がメインの言葉です。
贈り物に対する書誌に近い役割ということができます。
図書目録は書誌情報を集めて記載したもので、書誌とほぼ同じ意味の言葉です。
まとめ
目次は一冊の本を読む際にも役立つもので、書誌は沢山の本を検索する時に役立つものとなります。
目録は贈り物に使うものが基本で贈り物の情報を記したものですが、図書目録という言葉はほぼ書誌と同じ意味になります。