この記事では、「守る」と「保護する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「守る」とは?
「守る」の主な意味は4つあります。
1つめは、権利や権限などを奪われたり、悪い結果が及んだりしないように防ぐです。
寒さが厳しいと凍傷になってしまう危険があります。
凍傷は体に害を及ぼしているといえます。
寒さによる害を防ぐことを「寒さから体を守る」と表現します。
2つめは、決めことや規則の通りにするです。
毎日夜の10時には布団に入ると決めたとします。
この通りに毎日10時に布団に入ることをこの言葉は指します。
3つめは、相手の攻撃に対してあらかじめ準備をして守備するです。
サッカーのゴールキーパーは、いつ相手がボールをよこしてきてもゴールされないように準備をしています。
このときの状態が、この言葉が指すものです。
4つめは、目を離さずに見るです。
害が及んだりしないように注意してみることをいいます。
小さな子どもに対する親の目などがこれにあたります。
「守る」の使い方
害が及ばないようにする、悪いことにならないように防ぐといった意味で用いられています。
「守る」ものはさまざまで、たとえば自然環境、体、財産、地位などがあります。
「保護する」とは?
「保護する」には2つの意味があります。
ひとつは、外からの危険や破壊などを受けないように防ぐです。
転んでできたすり傷を放置していると、雑菌が体内に侵入する心配があり危険です。
体に危険が及ばないように、傷口を水で洗い流した後に絆創膏を貼ります。
絆創膏を貼る行為は、「傷口を保護する」といいます。
森林がどんどん破壊されています。
森林が減少をしてしまうと、二酸化炭素の吸収量が減り、地球温暖化が進行する心配があります。
森林の破壊を防ごうと活動している人や団体がいます。
その人や団体が行っている行為が、この言葉が指すものです。
もう一つの意味は、急場でとりあえず救護する必要があるときに警察署などにとめておくことです。
家庭内で暴力を受けていた子どもが、警察に助けを求めてやってきたとします。
これは、救護を必要とする状態です。
こういったときには、家に帰してしまうのではなく、警察署などに留め置きます。
こういった、救護を必要とするときなどに、そこにいさせることを指します。
「保護する」の使い方
危険などを防ぐという意味で使用をします。
人、動物、権利など、さまざまなものに対して使用できます。
「守る」と「保護する」の違い
害が及ばないように防ぐという意味がほぼ同じです。
「森林を破壊から守る」「森林を保護する」のように同じような使い方をすることができます。
どちらの言葉にもこれ以外の意味があり、その部分に違いがあります。
「守る」の例文
・『ルールを守る』
「保護する」の例文
・『仔猫を保護する』
まとめ
危険などが及ばないように防ぐという意味が似ており、それ以外の部分に違いがあります。