この記事では、「お年寄り」と「高齢者」と「年配」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お年寄り」とは?
「お年寄り」は「おとしより」と読みます。
意味は「年取った人を丁寧に表した言葉のこと」で、老人に対してより親しみやすく丁寧な表現のこです。
「お」は「御」と書き尊敬の意を表す接頭辞、「年寄り」は「老人」の他に「武家時代に政治に参与した重臣」という意味があります。
「お年寄り」の使い方
「お年寄り」は名詞・形容動詞として「お年寄りだ・である」「お年寄りをいたわる・いたわった」などと使われます。
基本的に、年を取った人の、親しみ易く丁寧な表現として使われる言葉です。
「お年寄り」の例文
・『駅でお年寄りをホームに案内する』
「高齢者」とは?
「高齢者」は「こうれいしゃ」と読みます。
意味は「年老いた人のこと」で、年齢が高く見た目が老いている人のことです。
「高齢」は「年齢が高い」という意味ですが、特に基準はありせん。
ただし、医療制度では65才以上、道路交通法では70才以上、WHO(世界保健機関)では65才以上が「高齢者」とされています。
「高齢者」の使い方
「高齢者」は名詞・形容動詞として「高齢者だ・である」「高齢者住宅」「高齢者向け」などと使われます。
基本的に、大体65歳以上に見える年老いた人に対して使われる言葉です。
「高齢者」の例文
・『昔からある団地やマンションは高齢者ばかりになった』
「年配」とは?
「年配」は「ねんぱい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「年齢の度合い」という意味で、どれくらい年をとっているかの度合いのことです。
2つ目は「人生半ば以上の年ごろのこと」という意味で、十分に人生経験を積んで世慣れした中年以上の人のことです。
3つ目は「ある年齢を基準にそれより上であること」という意味で、ある年齢よりも上回っていることです。
上記に共通するのは「年齢の度合いが高い」という意味です。
「年配」の使い方
「年配」は名詞・形容動詞として「年配だ・である」「年配の男性」「ご年配」などと使われます。
基本的に、ある年齢を基準にしてそれより上の人のことや、人生を半ば以上過ぎた人のことに使われる言葉です。
「年配」の例文
・『年配の女性に道を訊かれる』
「お年寄り」と「高齢者」と「年配」の違い
「お年寄り」は「年を取った人の、親しみ易く丁寧な表現」という意味です。
「高齢者」は「大体65歳以上に見える年老いた人」という意味です。
「年配」は「ある年齢を基準にしてそれより上の人のこと」「人生を半ば以上過ぎた人のこと」という意味です。
まとめ
今回は「お年寄り」と「高齢者」と「年配」について紹介しました。
「お年寄り」は「老人の丁寧な表現」、「高齢者」は「大体65歳以上の人」、「年配」は「年齢の度合いが上」「人生半ば以上の人」と覚えておきましょう。