この記事では、「喪う」と「失う」と「なくす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「喪う」とは?
「喪う」は「うしなう」と読みます。
意味は「人と死別すること」で、家族や友人、知人などが亡くなり、二度と会えなくなる状態を言います。
「喪」は「人が亡くなった後、近親者が一定期間悲しみの意を表す慣習」という意味です。
「喪う」の使い方
「喪う」は動詞として「喪う・喪った」と使われたり、副詞として「喪って」と使われたりします。
基本的に、自分にとって大切な人が亡くなり、二度と会えない状態に使われる言葉です。
「喪う」の例文
・『家族を喪った悲しみが大きくて立ち直れない』
「失う」とは?
「失う」は「うしなう」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「今まで持っていたものや備わっていたもがなくなる」という意味で、自分に備わっていた状況がなくなることを言います。
2つ目は「普通の状態ではなくなる」という意味で、不安定になったり今の状態を維持できなくなることを言います。
3つ目は「大切な人が亡くなる」という意味で、親しい人と死別することを言います。
4つ目は「取り逃がしてしまうこと」という意味で、手に入れられずに逃がしてしまうことを言います。
5つ目は「競技で相手に得点される」という意味で、相手に点数を入れられてしまうことを言います。
上記に共通するのは「大切なものがなくなり戻らない」という意味です。
「失う」の使い方
「失う」は動詞として「失う・失った」と使われたり、副詞として「失って」と使われたりします。
基本的に、自分にとって大切な人や物がなくなり、二度と戻らないことに使われる言葉です。
「失う」の例文
・『コロナ禍により職を失う人たちが増えている』
3「なくす」とは?
「なくす」は「無くす」「亡くす」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「無くす」と書き、今まであったものがなくなることを言い、自分でなくなる様な行動をした結果に使われます。
2つ目は「努力していない状態にする」という意味で、良くないものを努力してゼロにすることを言います。
3つ目は「亡くす」と書き、人と死別することを言います。
上記に共通するのは「人や物がなくなった状態」という意味です。
「なくす」の使い方
「なくす」は動詞として「なくす・なくした」と使われたり、副詞として「なくして」と使われたりします。
基本的に、今までいた人やあった物がなくなった状態で、物の場合は元に戻る可能性もある時に使われる言葉です。
「なくす」の例文
・『酔っぱらって帰宅した時に財布をなくした』
「喪う」と「失う」と「なくす」の違い
「喪う」は「自分にとって大切な人が亡くなり、二度と会えない状態」という意味です。
「失う」は「自分にとって大切な人や物がなくなり、二度と戻らないことに使われる」という意味です。
「なくす」は「人が亡くなる」「物がなくなった状態で復活する可能性もある」という意味です。
まとめ
今回は「喪う」と「失う」と「なくす」について紹介しました。
「喪う」「人が亡くなる」、「失う」は「なくなって戻らない」、「なくす」は「なくなって戻る可能性もある」と覚えておきましょう。