この記事では、バルト三国にあたる「エストニア」と「ラトビア」と「リトアニア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エストニア」とは?
エストニア共和国は北欧のフィンランド湾に面する国で、首都はタリンという都市です。
人口は2020年時点で132万6000人となっており、人口密度は31. 3人/キロ平方メートルとなっています。
ユーロ経済圏に加盟しており通貨はユーロが使用されていて、ユーロが使われる前はクローンという通貨が使われていました。
公用語はエストニア語で方言はふたつに分類されておりロシア語の影響はあまりない言葉とされています。
主要産業は製造業、卸売・小売、不動産、運輸、建設等で、オイルシェールを産出して発電に使用していることも特徴です。
行政手続きの電子化が非常に進んでおり、世界初の国政選挙での電子投票を実現しており、電子国家と呼ばれている側面もあります。
「ラトビア」とは?
ラトビア共和国は地理的にはリトアニアとエストニアの間に位置し、バルト海に面した国です。
人口は190. 2万人、人口密度は30. 3人/キロ平方メートルとなっています。
ユーロに加入しているため通貨はユーロとなっていますが2014年まではラットと呼ばれる通貨を使用していました。
(2014年にユーロ加盟)言語はラトビア語です。
森林の多い国ですが、首都リガにあるリガ大聖堂、リガ歴史地区、グートゥマニャ洞穴、ルンダーレ宮殿などが観光地としては有名です。
主な産業は卸売・小売業、不動産業、製造業等となっており木材・木材製品、鉱物、機械類・電子機器・医療機器等を日本に輸出しています。
抗がん剤やセーターなどが中でも有名な輸入品と言えます。
「リトアニア」とは
バルト三国の中で最も南にある国で、人口272万2000人、人口密度43. 4キロ平方メートルとなっており、バルト三国において最も人口が多い国です。
ユーロに加盟しており通貨はユーロとなっていますが、かつてはリタスという通貨でした。
言語はリトアニア語を使用します。
産業は食料、化学、木材、家具、繊維工業、石油精製で石油が精製されることが特徴的と言えるでしょう。
観光では教会や古い建物によって彩られる首都でもあるヴィリニュスや巡礼地シャウレイの十字架の丘が有名です。
日本ではリトアニア産のオートミールなどが身近な存在と言えるでしょう。
「エストニア」と「ラトビア」と「リトアニア」の違い
エストニアとラトビアとリトアニアは地理的に近く、ソビエトから独立した経緯などが共通していますが、言語は異なり、ユーロ加盟のタイミングも三国では異なっていました。
現在では各国でユーロが使用できるようになっています。
人口はリトアニアが最も多くラトビア、エストニアの順となっています。
まとめ
エストニアとラトビアとリトアニアは歴史的な成り立ちなどに近いものが見られますが、産業や政府のあり方、言語などが違っており、それぞれは別の国として考えることが出来ます。