この記事では、「一人」と「独り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一人」とは?
「一人」は「ひとり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人数が1でること」という意味で、対象となるのが一個の人であることです。
2つ目は「仲間や相手がおらず、その人だけしかいないこと」という意味で、感情的な意味はふくまず単純にその人だけしかいないという事実のことです。
3つ目は「他の人の助けを借りずに行動すること」という意味で、こちらも単純にその人だけで行動するという事実のことです。
4つ目は「自然に」という意味で、「ひとりでに」として使われます。
上記に共通するのは「1つの個人であること」という意味です。
「一人」の使い方
「一人」は名詞・形容動詞として「一人だ・である」「一人旅」「お一人様」などと使われたり、形容詞として「一人の客」などと使われたり、副詞としして「一人にする」などと使われます。
基本的に、その人しかいない状態であることや、単純にその人だけで行動するという事実を表す言葉として使われます。
「独り」とは?
「独り」は「ひとり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分の他に誰もおらず、寂しい状態」という意味で、自分だけしかいないことで、物寂しいと感じることです。
2つ目は「他人の力を借りず、その人だけの力でやり終えること」という意味で、誰にも頼らず自分だけで成し遂げることです。
3つ目は「生活の基本が自分だけであること」という意味で、結婚していなかったり、同居家族がいなかったりなど、自分だけで生活している様子のことです。
上記に共通するのは「自分だけで寂しい気持ち」という意味です。
「独り」の使い方
「独り」は名詞・形容動詞として「独りだ・である」「独りよがり」「お独り様」などと使われます。
基本的に上記で紹介した「一人」と同じ意味ですが、周囲にその人しかいなくて寂しいと感じる様子や、その人だけ寂しく行動したり生活している様子に使われる言葉です。
「一人」と「独り」の違い
「一人」は「その人しかいない状態であること」「単純にその人だけで行動するという事実を表す言葉」という意味です。
「独り」は「周囲にその人しかいなくて寂しいと感じる様子」「その人だけ寂しく行動したり生活している様子」という意味です。
「一人」の例文
・『乗客の一人が、気分が悪くなったと訴える』
・『都会では道端で転んでも誰一人振り向かない』
・『一人で旅行に出かけるのが好きだ』
・『彼は一人っ子のせいかわがままな面がある』
「独り」の例文
・『職場ではいつも独りぼっちでいる』
・『独り身なので休日は暇をもてあましている』
・『彼はいつも独り言が多い』
・『たとえ自分独りになっても最後まで戦い抜く』
まとめ
今回は「一人」と「独り」について紹介しました。
「一人」は「その人しかいない状態」、「独り」は「その人しかいなくて寂しい様子」と覚えておきましょう。