この記事では、「異なる」と「違う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「異なる」とは?
「異なる」は「ことなる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものと他のものとが同一ではないこと」という意味で、それの他にもう一つある状態のことです。
二つ目は「あるものと他のものが同じ状態ではないこと」という意味で、それと他のものとに見た目や能力などで差が生じていることです。
3つ目は「それが特別である様子」という意味で、他とは一風変わって特別な種類に分類されることです。
上記に共通するのは「2つのものに差が生じている」という意味です。
「異なる」の使い方
「異なる」は動詞として「異なる・異なった」と使われたり、副詞として「形が異なっている」などと使われます。
基本的に、2つのものが同一ではないことや、あるものと他のものの間に差が生じていることに使われる言葉です。
「違う」とは?
「違う」は「ちがう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「2つのものを比べて同じではないこと」という意味で、どちらが正しい・正しくないというのではなく、別である様子のことです。
2つ目は「両社の間に隔たりがある」という意味で、2つのものの間に比較的大きな差があることです。
3つ目は「それまであったことと現在のものが同じでない」という意味で、そんなはずではなかったと思うことです。
4つ目は「正しいものと一致しない」という意味で、基準となるものと合わないことです。
5つ目は「正常ではない状態にあること」という意味で、本来の状態と同じではないことです。
上記に共通するのは「2つのものが一致しない」という意味です。
「違う」の使い方
「違う」は動詞として「違う・違った」と使われたり、副詞として「2つのものが違って見える」などと使われたり、名詞として「違いが分かる人」などと使われます。
基本的に、あるものと他のものが一致しないことや、正しい状態ではないことに使われる言葉です。
「異なる」と「違う」の違い
「異なる」は「2つのものが同一ではないこと」「あるものと他のものの間に差が生じていること」という意味です。
「違う」は「あるものと他のものが一致しないこと」「正しい状態ではないこと」という意味です。
「異なる」の例文
・『異なる文化の国の人達と交流を持つ』
・『事実と異なる内容がネットで拡散される』
・『人によって考え方が異なるのは当然だ』
・『あの子の能力は普通の子供とはかなり異なる』
「違う」の例文
・『違う視点で見れば解決できるかも知れない』
・『他の人とは格の違うパフォーマンスを見せつける』
・『完全週休二日制と言ったのに話が違う』
・『口頭で伝えられた電話番号が違う』
まとめ
今回は「異なる」と「違う」について紹介しました。
「異なる」は「差があること」、「違う」は「一致しないこと」と覚えておきましょう。