この記事では、「思い出す」と「覚えている」と「憶えている」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思い出す」とは?
「思い出す」は「おもいだす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「過去のことが心によみがえる」という意味で、昔あったことの様子が心に浮かぶことです。
2つ目は「忘れていたことが頭に浮かぶ」という意味で、過去の出来事や、うっかり忘れていたものごとなどを急に思いつくことです。
3つ目は「想い始める」という意味で、それまで思っていなかった方向性で考え始めることです。
「思い出す」の使い方
「思い出す」は動詞として「思い出す・思い出した」と使われたり、副詞として「思い出して赤面する」などと使われます。
基本的に、それまで心になかったことが、何かの拍子に心に浮かぶことに使われる言葉です。
「思い出す」の例文
・『家を出たとたんに急用を思い出す』
「覚えている」とは?
「覚えている」は「おぼえている」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「学んだり経験したことが身に付いている」という意味で、一度習得した内容を維持していることです。
2つ目は「身体や心に感覚が残っている」という意味で、一度感じたことを保っている様子のことです。
上記に共通するのは「一度経験したことが続く」という意味です。
「覚えている」の使い方
「覚えている」は動詞「覚える」の進行形で、「ている」は、「ある動作・作用が持続・進行中である」「動作・作用が完了した状態が続いている」という意味です。
基本的に、学んだり経験したりして身に付けたことが持続している様子に使われる言葉です。
「覚えている」の例文
・『バイトで学んだラッピングのテクニックを覚えている』
「憶えている」とは?
「憶えている」は「おぼえている」とよみます。
意味は「一度見たり聞いたりしたことを記憶にとどめていること」で、あるものごとを忘れずにずっと心に留めていることです。
「憶えている」の使い方
「憶えている」は動詞「憶える」の進行形です。
基本的に、一度記憶したことを忘れずに心に留めた状態が持続している様子に使われる言葉です。
「憶えている」の例文
・『子供の頃、ここで転んで骨折したことを憶えている』
「思い出す」と「覚えている」と「憶えている」の違い
「思い出す」は「それまで心になかったことが、何かの拍子に心に浮かぶこと」という意味です。
「覚えている」は「学んだり経験したりして身に付けたことが持続している様子」という意味です。
「憶えている」は「一度記憶したことを忘れずに心に留めた状態が持続している様子」という意味です。
まとめ
今回は「思い出す」と「覚えている」と「憶えている」について紹介しました。
「思い出す」は「心に浮かぶ」、「覚えている」は「身に付けたことを忘れない」、「憶えている」は「記憶したことを忘れない」、と覚えておきましょう。