この記事では、「市」と「区」と「町」の違いを分かりやすく説明していきます。
気になった単語を、今すぐ調べていきましょう。
「市」とは?
市(し)とは、多くの人が暮らす自治体のこと。
英語に例えるなら「シティ」です。
その例として、仙台市、大阪市、名古屋市があります。
村や町よりも大きくて、人の交流が多い場所を市と呼んでいます。
ちなみに市は「いち」とも読めます。
「いち」は昔からバザールのように、物の売り買いがおこなわれていたエリア。
そのためマーケットのような賑やかな場所を「市場」といっています。
交流が活発なシティ、人が多く住んでいる所が市です。
「区」とは?
区(く)とは、大きな都市の中にある、細かく区切られたエリアのこと。
英語に直すなら「ブロック」です。
たとえば東京都という大きな都の中には、世田谷区や新宿区、足立区などの、色々な「区」があります。
人口がとても大きい都心部では、きめ細かいサービスをおこなうために、区で分けて住民の管理をおこなっているのです。
ちなみに区で暮らす人々を「区民(くみん)」といいます。
同じ市であっても、違う区に引っ越すときは、最寄りの区役所で「転出届」という手続きをおこなう必要があります。
都市にある、ひとつの区域が「区」です。
「町」とは
町(まち)とは、こじんまりした市街地のこと。
市よりも、さらに小さな自治体になります。
英語だと「タウン」です。
たとえば東京都には、大島町や八丈町などの「町」があります。
いずれも離島になっていて、数千人の人たちが暮らしています。
山や海が広がっていて、自然とうまく調和しながら暮らしている所が「町」です。
このような町で暮らす人たちを「町民(ちょうみん)」といいます。
最近では豊かな自然に囲まれた暮らしをしようと、都心部から町に移住する人たちも増えています。
「市」と「区」と「町」の違い
・市と区より、小さなものが町
「市」と「区」と「町」は自治体の、分類をする際に使われています。
大ざっぱに分けると市と区より、さらに小さな単位が町になります。
また町よりさらに小さな単位に「村」もあります。
そのため全国の自治体を言い表すときに「市区町村」といいます。
村が町になるとき、町が市になる時は各都道府県の条例に従って、その名前が変わっていきます。
最近は町と町の合併によって、新しい市が数多く誕生しています。
それぞれの市町村の人口が少なくなってくると、行政の負担も大きく増えます。
そのため国が市町村の合併を積極的におし進めているのです。
時代とともに、名前が変化しているものが市区町村です。
まとめ
「市」と「区」と「町」の違いを分かりやすくお伝えしました。
それぞれ自治体の、単位になります。
もっとも大きな街が市。
市をさらに細かく分けた街が区です。
市よりも小さなタウンが町になります。
それぞれの自治体の単位を知って、日々の生活に活かしていきましょう。