この記事では、「伺う」と「窺う」と「覗う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伺う」とは?
「伺う」は「うかがう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「聞く」の謙譲語で「拝聴する」「お聞きする」という意味です。
2つ目は「尋ねる・問う」の謙譲語で、「お尋ねする」という意味です。
3つ目は「訪れる・訪問する」という意味で、「お訪ねする」という意味です。
4つ目は「ご神託を願う」という意味で、神仏からのお告げを聞く事です。
上記に共通するのは「こちらから丁寧に相手にせっする」という意味です。
「伺う」の使い方
「伺う」は動詞として「伺う・伺った」と使われたり、副詞として「伺って決める」などと使われたり、名詞として「お伺いを立てる」などと使われます。
基本的に、「聞く・尋ねる・問う・訪れる」の謙譲語や、神託を願うことに使われる言葉です。
「伺う」の例文
・『まずはご希望のコースをお伺い致します』
「窺う」とは?
「窺う」は「うかがう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「隙間などからこっそり見る」という意味で、狭い場所から密かに見ることです。
2つ目は「知られない様に探ること」という意味で、密かに様子や状態を調べることです。
3つ目は「一部を見て全体を推し量る」という意味で、少し見たり聞いたりして全体の様子を察することです。
4つ目は「状況を見計らってチャンスを待つ」という意味で、じっと様子を見ながら最も良いタイミングを狙うことです。
上記に共通するのは「こっそり見る」という意味です。
「窺う」の使い方
「窺う」は動詞として「窺う・窺った」と使われたり、副詞として「密かに窺って連絡する」などと使われます。
基本的に、隙間などからこっそり見ることや、密かに様子や状況を探ることに使われる言葉です。
「窺う」の例文
・『片思いの相手に告白するチャンスを窺う』
「覗う」とは?
「覗う」は「うかがう」と読みます。
意味は上記で紹介した「窺う」と同じです。
ただし「覗」は「のぞく」とも読み、「小さな隙間からそっと見る」という意味があり、「窺う」より「こっそり見る」度合いが強くなります。
「覗う」の使い方
「覗う」は動詞として「覗う・覗った」と使われたり、副詞として「様子を覗って満足する」などと使われます。
基本的に、「窺う」と同じ意味ですが、より相手の様子をこっそりと盗見るニュアンスが強くなります。
「覗う」の例文
・『壁の穴から隣の家の様子を覗う』
「伺う」と「窺う」と「覗う」の違い
「伺う」は「聞く・尋ねる・問う・訪れるの謙譲語」「神託を願うこと」という意味です。
「窺う」は「隙間などからこっそり見ること」「密かに様子や状況を探ること」という意味です。
「覗う」は「窺うと同じ意味、より相手の様子をこっそりと盗見るニュアンスが強い」という意味です。
まとめ
今回は「伺う」と「窺う」と「覗う」について紹介しました。
「伺う」は「聞く・尋ねる・問う・訪れるの謙譲語」という意味、「窺う」は「こっそり見ること」、「覗う」は「窺うと同じ」と覚えておきましょう。