この記事では、「マグマ」と「マントル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マグマ」とは?
マグマとは、地下のマントルの一部の岩石が溶けた高温の液体のことをいいます。
地球のマグマはケイ酸塩鉱物が主な主成分で、地表に出て冷えて固まると火成岩になります。
マグマは、岩漿(がんしょう)と呼ばれることもあります。
また、マグマが噴出して地上に形成されたものが火山です。
地下に高温のまま存在しているものをマグマと呼び、地表に流出すると溶岩と呼び分けられています。
「マントル」とは?
マントルとは、地球の内部の層構造の1つです。
地球は地殻・マントル・核に分かれていて、マントルは地球の主要部分になります。
体積の80%以上を占めており、地上から35㎞〜2900㎞の位置にあります。
深部にいくほど、温度・密度ともに上昇するとされています。
また、マントルは地球だけではなく、他の惑星や衛星にも存在します。
マントルは、英語の「mantle」をそのまま日本語読みした言葉になります。
mantleには「覆い」という意味があり、フランス語のmanteau(マント)が由来です。
核を包んでいることからマントルという名前になったと考えられます。
「マグマ」と「マントル」の違い
地下にあるマントルの一部が、溶けた状態のものがマグマです。
そのためマントルは固体ですが、マグマは液体になります。
マントルは高温ですが、圧力がかかっているため固体の状態を保っているのです。
また、マグマはマントルよりも密度が小さいので軽く、隙間から上昇していきます。
地殻の中にマグマ溜まりができ、火山活動などによって地表に流れ出たものが溶岩になります。
地表に出たものは、マントルともマグマともいいません。
まとめ
マントルの一部が溶けたものがマグマです。
マグマとマントルの違いは、液体か固体かにあります。
マントルは固体ですが、マグマは液体です。