「予兆」と「前兆」と「兆候」の違いとは?分かりやすく解釈

「予兆」と「前兆」と「兆候」の違い生活・教育

この記事では、「予兆」「前兆」「兆候」の違いを分かりやすく説明していきます。

「予兆」とは?

「予兆」「よちょう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「何か起きると思われる出来事」という意味で、何かが起きる時に前もってそれを予期させる様な事象のことです。

2つ目は「何か起きる前にあらわれる、自然現象の変化」という意味で、天体や天候の状態が変化したり、動物や植物の行動や生態系が変化することです。

上記に共通するのは「あることを予期させる事象」という意味です。


「予兆」の使い方

「予兆」は名詞・形容動詞として「予兆だ・である」「予兆がある・ない」「予兆が見える」「予兆を感じる」などと使われます。

基本的に、何かが起きると予期される事象のことや、何かが起きる前にあらわれる自然界の異常な変化のことに使われる言葉です。


「予兆」の例文

・『ネズミが大量に移動するのは大地震の予兆だと言われている』

「前兆」とは?

「前兆」「ぜんちょう」と読みます。

意味は「何かが起きる前にあらわれる事象のこと」で、あることを予期される現象が起きることです。

「前」「まえ」とも読み「ある時点に達しない」という意味、「兆」「きざし」とも読み「前もって起きる何らかの事象」という意味、「前兆」「ある時点に達する前に起きる何らかの事象」になります。

「前兆」の使い方

「前兆」は名詞・形容動詞として「前兆だ・である」「前兆がある・ない」「前兆があらわれる」などと使われます。

基本的に、あるものごとが予期される何らかの事象が、必ず起きることに使われる言葉です。

「前兆」の例文

・『地震が数多く起きるのは火山噴火の前兆となるケースが多い』

「兆候」とは?

「兆候」「ちょうこう」と読みます。

意味は「あるものごとが起こる前に、一部が既に起きていること」という意味で、現在起きている事象がこれから起きることに繋がっていることです。

「候」「そうろう」とも読み「ものごとの表面にあらわれる様子」という意味、「兆候」「前もって表面に現れる何らかの事象」になります。

「兆候」の使い方

「兆候」は名詞・形容動詞として「兆候がある・ない」「兆候が見られる・見られた」「兆候を認める」などと使われます。

基本的に、あるものごとが起こる前に、その一部が既に起きていることに使われる言葉です。

「兆候」の例文

・『既に市場で景気回復の兆候が見られる』

「予兆」と「前兆」と「兆候」の違い

「予兆」「何かが起きると予期される事象のこと」「何かが起きる前にあらわれる自然界の異常な変化」という意味です。

「前兆」「あるものごとが予期される何らかの事象が、必ず起きることに」という意味です。

「兆候」「あるものごとが起こる前に、その一部が既に起きていること」という意味です。

まとめ

今回は「予兆」「前兆」「兆候」について紹介しました。

「予兆」「何かが起きる前の事象」「前兆」「何かが起きる前に必ずあらわれる事象」「兆候」「既に一部が起きている事象」と覚えておきましょう。