この記事では、「控室」と「待合室」の違いを分かりやすく説明していきます。
「控室」とは?
「控室」は(ひかえしつ)と読み、「控え質」とも書き表されます。
意味は何かを待つための部屋で、そこで待機している人は何らかの準備や用意するのが一般的です。
「控室」と聞くと真っ先に思い出されるのが結婚式場の「控室」やイベントや大会などの「控室」でしょう。
結婚式場の控室では、親族や友人などが結婚式の始まる前に身なりを整えたり挨拶したりして過ごします。
イベントや大会などの控室では、関係者が色々な準備をしたりコンディションを整えたりします。
またテレビ局や劇場などにも「控室」がありますが、ここでは「楽屋」と呼ぶのが一般的です。
番組の収録前や舞台の始まる前、もしくは休憩時間にヘアメイクを整えたり台本を読んだり、もしくは食事したりリラックスしてりして過ごすのが普通です。
ちなみに控室は個人で使用するものと複数の人が一緒に利用するものがあります。
「控室」と同じような意味で使われるのが「楽屋」「待合室」「待機所」「休憩場」になります。
「控室」の使い方
「控室」は基本的に何かを準備するための部屋です。
もしも食事をとる、休憩するだけであれば「休憩室」「休息室」を使います。
もちろんスペースの関係から「控室」と「休憩室/休息室」が一緒になっていることも珍しくありません。
「待合室」とは?
「待合室」は(まちあいしつ)と読みます。
これは自分の順番が来るまで待つ部屋、もしくは電車などの公共交通機関を待つ部屋を意味します。
待合室といえばピンとくるのが病院でしょう。
病院へ行き受付をすませると必ずと言って良いほど「待合室でお待ちください」と言われます。
似たような意味を持つ言葉には「待機室」「休憩じょ」「控室」「ラウンジ」「ロビー」などがあります。
空港やホテルなどでは「ラウンジ」と表現されています。
「待合室」の使い方
「待合室」は順番や時間を待つ所ですので、ただ休憩するだけで使う部屋は正式には「待合室」ではありません。
また現在では「待合室」より外来語の「ラウンジ」や「ロビー」を使う場所も増えています。
「控室」と「待合室」の違い
「控室」は待っている間に何らかの準備や用意をするスペースのことです。
その一方で「待合室」は順番や時間を待つだけの場所で、待っている間にはせいぜい本屋雑誌を読む、スマホを見る、飲食するなどしかしません。
「控室」の例文
・『結婚式が始まるまで親族の方は控室で待機していてください』
・『十分な控室が確保できているか、もう一度確認しておいてください』
・『どうしても手渡したいものがあったので、控室まで会いに行きました』
・『控室のエアコンが壊れていたので、蒸し暑くて大変でした』
「待合室」の例文
・『名前が呼ばれるまで待合室でお待ちください』
・『待合室はどこにありますか』
・『偶然に病院の待合室で再開しました』
・『待合室が混雑していて座れなかったよ』
まとめ
「控室」と「待合室」はどちらも一定の時間待機している部屋を意味します。
「控室」はイベントやテレビ局・劇場などにあり、「控室」は病院や駅にあるのが一般的です。