ネットショップや個人売買サイトなので、品物を購入すると、かなり低い確率ですが、届いた品物に品質の問題を発見することがあります。
例えば、傷や汚れがついていたり、機能的な欠陥があるケースなどです。
このような場合に使われる言葉は一般的には決まっています。
この記事では、「欠陥」と「瑕疵」と「欠如」の違いを分かりやすく説明していきます。
「欠陥」とは?
「欠陥」とは、「元々あるべき何かが欠けていて不足している」ことを言います。
「欠」には「欠けている」、「陥」自体には「不足している」という意味があります。
つまり、同じ意味の文字を重ねて強調している言葉です。
ニュアンスとしては「足りない」ことに視点が置かれています。
対義語は「完全」が最もふさわしいでしょう。
英語で言うと「defect」になります。
「瑕疵」とは?
「瑕疵」とは、「元々あるべき機能、性能等が無い」状態を言います。
「瑕」も「疵」も「傷」という意味になります。
これも同じ意味を持つ言葉を重ねて強調している言葉です。
使用される場面はかなり限られていて、契約書などの主に法律的な意味を持つ文書で使用され、それ以外で使用されることはありません。
対義語は「完璧」という言葉が当たります。
英語では「欠陥」と同じ「defect」になるでしょう。
「欠如」とは?
「欠如」とは、「元々あるべきものが欠けている状態」のことを言います。
「欠」には「欠けている」、「如」には「状態」という意味があります。
つまり、何かが足りない「状態」を指摘する言葉です。
対義語は「充足」や「完備です。
英語では「lack」が最も近いでしょう。
「欠陥」と「瑕疵」と「欠如」の違い
この3つの言葉は、「元々あるべき何かが無い」という状態を表すという意味では似ています。
しかし、それぞれの言葉は中心となる部分と使用されるシチュエーションが変わってきます。
中心となる意味で言えば、「欠陥」は、「欠けている」、「瑕疵」は「不足している」、「欠如」は「何かが無い状態である」という部分になります。
使用されるシチェーションとしては、「瑕疵」が契約書や公的文書などの、法律的な意味合いが強い場所で使用されるのに対して、「欠陥」は日常会話を含むかなり色々な場所で使用され、「欠如」は日常会話では使用されず、主に書かれた文書の中で使用されます。
まとめ
この記事では、「欠陥」と「瑕疵」と「欠如」の違いを説明してきました。
購入した品物に「欠陥」がある場合には、一般的には返品交換や返金などの措置が可能であることが多いのですが、法律的には「瑕疵」などのまた違う言葉を使用します。
つまり、同じ状況であっても、見方や、見る人、使う場所によって適切な言葉を選択します。
もし、適切な言葉が使用されなかった場合は結果が変わってくる場合もあるので、微妙なニュアンスの違いが重要な場合はできる限り、配慮を怠らないことが重要です。