「見送る」と「見合わせる」の違いとは?分かりやすく解釈

「見送る」と「見合わせる」の違い生活・教育

この記事では、「見送る」「見合わせる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「見送る」とは?

「見送る」「みおくる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「遠ざかる人や乗り物を、後方で眺める」という意味で、相手との別れを惜しんで、立ち去る姿や乗り物などを眺めていることです。

2つ目は「訪問者が帰る際に、途中のある場所まで付いていくこと」という意味で、訪問者との別れを惜しんだり、無事に帰れる様に途中まで付き添っていくことです。

3つ目は「出発する人をある地点で送り出す」という意味で、駅や空港などで出発する人の無事を祈って送り出すことです。

4つ目は「やり過ごす」という意味で、やってくるものに対して行動せずにそのまま通り過ぎるのを待つことです。

5つ目は「最後まで世話する」という意味で、人が亡くなるまで面倒見ることです。

上記に共通するのは「別れ際まで側にいる」という意味です。


「見送る」の使い方

「見送る」は動詞として「見送る・見送った」と使われたり、副詞として「見送ってもらった」などと使われたり、名詞として「見送りする」などと使われます。

基本的に、遠ざかる人や乗り物を、後方で見えなくなるまで眺めていることや、行動せずにそのままやり過ごすことに使われる言葉です。


「見合わせる」とは?

「見合わせる」「みあわせる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「お互いに顔を見る」という意味で、お互いが顔を見て表情を確かめることです。

2つ目は「2つのものを対比させる」という意味で、2つのものを突き合わせて比べることです。

3つ目は「ある事情により実行せずに様子を見る」という意味で、ある理由によりそのまま行わずに差し控えることです。

4つ目は「好機を待つ」という意味で、良いタイミングが来るまで様子を見ることです。

上記に共通するのは「様子を見る」という意味です。

「見合わせる」の使い方

「見合わせる」は動詞として「見合わせる・見合わせた」と使われたり、副詞として「顔を見合わせて笑う」などと使われます。

基本的に、お互いに顔を見て様子を確かめることや、ある事情により実行せずに様子を見ることに使われる言葉です。

「見送る」と「見合わせる」の違い

「見送る」「遠ざかる人や乗り物を、後方で見えなくなるまで眺めていること」「行動せずにそのままやり過ごすこと」という意味です。

「見合わせる」「お互いに顔を見て様子を確かめること」「ある事情により実行せずに様子を見ること」という意味です。

「見送る」の例文

・『空港の展望デッキで飛行機を見送る』
・『友人の姿が見えなくなるまで見送る』
・『最寄り駅まで友人を見送る』
・『バスが混雑していたので見送る』

「見合わせる」の例文

・『友人と同時に同じ言葉を言い、お互い顔を見合わせる』
・『請求書と発注書を見合わせる』
・『濃厚接触者が出たために、今回は残念ながら参加を見合わせる』
・『新幹線が大雪により運行を見合わせる』

まとめ

今回は「見送る」「見合わせる」について紹介しました。

「見送る」「遠ざかるのを眺める」「やり過ごす」「見合わせる」「面を合わせる」「差し控える」と覚えておきましょう。