「厳か」と「厳しい」の違いとは?分かりやすく解釈

「厳か」と「厳しい」の違い生活・教育

この記事では、「厳か」「厳しい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「厳か」とは?

「厳か」「おごそか」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「重々しくて真剣な雰囲気」という意味で、とても軽はずみな言動ができない雰囲気のことです。

2つ目は「ものごとが礼儀正しく行われる様子」という意味で、式典などがしきたりに従って行われる様子のことです。

3つ目は「威厳を感じさせる様子」という意味で、人やものごとが堂々としていかめしい様子のことです。

上記に共通するのは「重々しくて近寄りにくい」という意味です。


「厳か」の使い方

「厳か」は名詞・形容動詞として「厳かだ・である」と使われたり、形容詞として「厳かな雰囲気」などと使われたり、副詞として「厳かに行われる」などと使われます。

基本的に、重々しくて真剣な雰囲気や、威厳があって近寄りがたい様子に使われる言葉です。


「厳しい」とは?

「厳しい」「きびしい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「きっちりしていて少しの緩みも許されない様子」という意味で、規則ややり方などが重々しくてきつい様子のことです。

2つ目は「困難が多くて辛い様子」という意味で、様々な問題があって対応しきれない様子のことです。

3つ目は「自然現象などの度合いが著しい様子」という意味で、土地の形状が険しかったり、気候の変化が激しい様子のことです。

4つ目は「ものごの状態が緊迫している様子」という意味で、外交や人間関係がぎくしゃくしている様子のことです。

5つ目は「隙間がなくびっしり詰まっている」という意味で、数が多くて過密状態二なっている様子のことです。

上記に共通するのは「少しのゆるみも許されない」という意味です。

「厳しい」の使い方

「厳しい」は形容詞として使われたり、副詞として「厳しく取り締まる」などと使われたり、名詞として「厳しさの中に優しさがある」などと使われます。

基本的に、きっちりしていて少しの緩みも許されない様子や、困難が多くて辛い状況や、相手との関係が緊迫している様子に使われる言葉です。

「厳か」と「厳しい」の違い

「厳か」「重々しくて真剣な雰囲気」「威厳があって近寄りがたい様子」という意味です。

「厳しい」「きっちりしていて少しの緩みも許されない様子」「困難が多くて辛い状況」「相手との関係が緊迫している様子」という意味です。

「厳か」の例文

・『国王の戴冠式が厳かに行われる』
・『彼は貴族の出身だけあって厳かな雰囲気がある』
・『教会で結婚式が厳かに行われる』
・『クリスマスイブの夜に厳かな気持ちになる』

「厳しい」の例文

・『私立学校は校則が厳しい』
・『この分だと第一志望の学校に合格するのは厳しい』
・『厳しい寒さに耐え抜けばやがて春がやって来る』
・『友人から考えが甘いと厳しい意見を聞かされる』

まとめ

今回は「厳か」「厳しい」について紹介しました。

「厳か」「重々しい雰囲気」「厳しい」「少しの緩みも許されない様子」と覚えておきましょう。