この記事では、「公爵」と「侯爵」の違いを分かりやすく説明していきます。
「公爵」とは?
「公爵」とは爵位を5つの等級で表す五等爵の中で一番上の立場です。
元々は海外の爵位制度にあたるものが日本にはなかったので、古代中国にあった五等爵に当てはめた言葉でありプリンスとデュークが一緒くたにされています。
プリンスは国王の親族や広い地域を支配している大貴族に与えられる爵位であり、デュークは国の重鎮や王族に並ぶような権力者である貴族に与えられる爵位です。
それを和訳した言葉である「公爵」は貴族が持つ一般的な爵位の中では最高位の爵位として扱われています。
「侯爵」とは?
「侯爵」とは五等爵の中で二番目に高い爵位です。
日本の「侯爵」と西洋の「侯爵」では扱いが違います。
西洋では国境付近に領地を持ち他国からの侵攻を防ぐ重要な役割を持つ貴族が「侯爵」として扱われていました。
国防と同じようにそして国を維持するため政治に欠かせない貴族も同じように扱うようになったのが西洋の「侯爵」です。
日本での「侯爵」の扱いとしては「公爵」に次ぐ地位を持つ爵位を中国の五等爵に当てはめた言葉になります。
「公爵」と「侯爵」の違い
「公爵」と「侯爵」の違いを、分かりやすく解説します。
貴族が持つ肩書である爵位を5つの等級に分けた五等爵において一番上の爵位が「公爵」で、その一つ下で二番目に上の爵位が「侯爵」です。
「公爵」は王族の血を引く人や国と言えないまでも広い地域を支配している貴族になります。
「侯爵」は国境沿いに領地を持って国防を直に担っている貴族や国でも重要なポジションにいる貴族に与えられる爵位です。
まとめ
日本の貴族制は位が日本固有のものだったので爵位が根付いていなかったため、西洋の爵位を古代中国の爵位に当てはめて理解しようとしたものの一部が「公爵」と「侯爵」です。
現代でも爵位は日本国内ではあってないようなものなので「公爵」が一番上で「侯爵」が二番目とだけ覚えておけばよいでしょう。
