「孤立」と「孤独」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「孤立」と「孤独」の違い生活・教育

この記事では、「孤立」「 孤独」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「孤立」と「 孤独」の違い

「孤立」「 孤独」には、明確な違いがあります。

「孤立」は、特定の人間の状況を表し、「孤独」は、人間の気持ちを表す言葉となります。

また、「孤独」の場合は、自分で感じるほか、周りが感じる場合もあります。

「孤立」の場合、自ら人とのつながりを経ち、人間関係から距離を置いている状態で、「孤独」の場合、自ら人間関係からの距離を置いているわけではありません。

この点が大きな違いとなり、そして、「孤立」「孤独」を比較した場合。

「孤立」のほうが日常生活における支障が出る可能性が高いと言える重大な問題となります。


「孤立」と「 孤独」の使い方の違い

「孤立」「 孤独」の使い方の違いとしては、「孤立」の場合、自ら望んで行っていることに対し用いる言葉となります。

「孤立した島」「村から孤立した一軒家」「クラスでの孤立」など、他から離れ1つだけ、1人だけの状態、状況の際に使用します。

「孤独」の場合は、ひとりぼっちといった意味合いが強く、「孤独感」「天涯孤独」「孤独な生活」などといった使い方があります。


「孤立」と「 孤独」の英語表記の違い

「孤立」の英語表記は、 isolation; helplessnessです。

孤立するは、be isolated、stand alone、be friendless。

孤立主義はisolationismとなります。

「孤独」の英語表記は、lonesomeness; loneliness; solitudeです。

孤独なは、lonely、《主に米国で用いられる》 lonesome、【形式ばった表現】 solitaryとなります。

「孤立」の意味

「孤立」は、助けてもらうことができず、独りきりの状態に置かれていること、自分が必要とする手段が使えない状況になることなど、客観的な状況においても使用することができる言葉となります。

「孤立」の使い方

「孤立」の使い方は、物理的や地理的に孤立している場合、孤立している島や孤立している村などと使用します。

また、人間関係のなかで孤立している場合は、クラスで孤立するなどと使用します。

「孤立」を使った例文

・『昨夜の大雨で崖崩れが発生し、私の村は孤立してしまった』
・『クラスで孤立しないように笑顔で話しかけることを私は心がけています』
・『私はどちらかと言えば、孤立主義かもしれない』
・『私は決して孤立しているわけではありません』
・『悪天候によって島は孤立状態となった』

「孤立」の類語

「孤立」の類語として、嫌われ孤独だと感じている状態の類語には、隔離、離隔、隔絶、絶縁、アイソレーション、孤独があります。

「孤立」の対義語

「孤立」の対義語としては、連帯や連立が挙げられます。

「孤独」の意味

「孤独」は、自分を助けてくれる人がいないといった状況に関して悲しい、寂しいと感じている意味を持ちます。

そのことから、他人から見て、そのような状況であったとしても自分自身が悲しい、寂しいとは思わず、何も思わないのであれば、孤独とは言い切れない場合もあります。

基本的には、ひとりぼっちであることを「孤独」と言います。

「孤独」の使い方

「孤独」の使い方は、自分を助けてくれる人がいない状況の際に使用することとなります。

孤独な生活や孤独感、天涯孤独、孤独死などといった使い方があります。

「孤独」の使い方としては、人間の気持ちに対して使うことが多く、どんな状況でも、自分自身、または周りが孤独と感じれば、「孤独」という言葉を用いることとなります。

「孤独」を使った例文

・『今の日本において、孤独死は大切な問題です』
・『両親を事故で亡くし、私は天涯孤独の身となりました』
・『孤独な生活もいいものです』
・『周りとは考え方が異なるため、社内で孤独感を覚えている』
・『なんとか、この孤独な生活から抜け出したい』

「孤独」の類語

嫌われ孤独だと感じている場合の類語は、隔離、離隔、孤立、隔絶、絶縁、アイソレーション。

社会に対し孤立している状態の類語は、独りぼっち、天涯孤独、孤独さ、独り法師孤、一人ぼっち。

他と離れて設置されている状態の類語は、離離たる、離々たる、離れ離れとなります。

「孤独」の対義語

「孤独」の対義語としては、連帯や団結などが考えられます。

また、なかには、愛だと言っている場合もあります。

まとめ

「孤立」「 孤独」の違いは以上のようなものとなります。

一見、同じように思える、「孤立」「 孤独」ですが、実際には明確な違いがあります。

「孤立」は状況を指し、「孤独」は、気持ちを指す言葉です。

そして、「孤立」の場合は、ライフラインなど日常生活に支障が出る際にも使用する言葉となり、迅速な対応が求められる場合も少なくありません。