この記事では、「道具」と「機械」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「道具」と「機械」の違い
「道具」にはいくつもの意味がありますが、主なものは2つです。
1つめは、物を作るなど何かの作業をするために用いる器具の総称です。
もう一つは、他の目的のために利用されるもの、他のために利用される人のことです。
「機械」には、3つの意味があります。
1つめは、動力を受けて目的に応じた動きをするものです。
2つめは、実測・測定・運動競技などに用いる装置や道具のことです。
3つめは、自分の考えがないかのように指令に従って動いたり、物事を繰り返し行うことです。
「道具」の1つめの意味と、「機械」の1つめと2つめの意味が似ています。
2つめの意味の、実測・測定・運動競技などに用いる装置や道具は、「道具」と言葉が使用されており、「道具」とほぼ同じ意味です。
また、「道具」は手で扱う簡単な仕組みのものを指していますが、「機械」の意味にある、動力を受けて目的に応じた動きをするものとは、動力・伝導・作業の3つの仕組みを備えたもののことを指しています。
「道具」と「機械」の使い方の違い
「道具」にはいくつかの意味がありますが、物を作るなどに用いる手で扱う簡単な仕組みの器具や、他のために利用されるもののことを指して使用されることが多くあります。
「機械」は、動力によって一定の運動や作業をする物を指して使われることが多いです。
「道具」と「機械」の英語表記の違い
「道具」は英語で、物を作るなどのために用いられる器具の意味で“tool”や“instrument”や“utensil”と表現されます。
「機械」は英語で“machine”と表現されます。
「道具」の意味
「道具」には複数の意味がありますが、主なのものは2つです。
1つめは、物を作ったり、何かをしたりするために用いられる器具の総称です。
台所には、さまざまな「道具」があります。
包丁、ピーラー、泡立て器などは、食事というものをつくるための器具です。
こういったものの総称が「道具」になります。
「道具」は手で扱う比較的簡単な仕組みのものを指しています。
もう一つの意味は、他の目的ために利用されるもの、他人に利用される人のことです。
自分でできることなのに、他人に支持を出して働かせている人がいませんか。
コンビニで飲み物を買ってきて、お茶を入れてきて、ちょっとこのゴミ捨ててきてなど、人に頼まなくてもできるようなことです。
本当はやりたくないのに、命令されてやらされているようなら、やらされている人は「道具」として利用されているのかもしれません。
「道具」の使い方
物を作ったりするための器具の意味では、「台所道具」「大工道具」のような使い方をします。
簡単な仕組みのものを指しています。
他の目的のために利用される意味では、「政治の道具」のような使い方をします。
「道具」を使った例文
・『便利な道具ばかり集めました』
・『掃除にはこの道具が欠かせません』
・『プロが愛用するような道具でなくても作れます』
・『細かい作業に便利な道具です』
「道具」の類語
「器具」が類語です。
ある目的のために使われる道具のことです。
簡単な構造の比較的小さな器械類のことをいいます。
「道具」の対義語
対義語はありません。
「機械」の意味
「機械」には、3つの意味があります。
1つめは、動力によって目的に応じた動きをするものです。
比較的大きなものをいいます。
ペットボトル飲料を作る工場では、ペットボトルに飲料を入れる、ラベルを貼るなど、ある目的に応じた作業をするものがあります。
このもののことを指して「機械」といいます。
その他の場所でも「機械」を使用して、作業が行われています。
2つめの意味は、実験・測定・運動競技などに用いられる装置・道具のことです。
3つめは、自分の考えがないかのように指令通りに動いたり、同じ動作を繰り返したりすることです。
机を手でトントンと叩く動作を意味もなくぼーっとしている、このような状態は「機械」的といえます。
「機械」の使い方
動力によって動くもののことを指して使われることが多いです。
比較的大きなものをいいます。
「機械」を使った例文
・『機械を使って自動車を作る』
・『すべての作業を機械に任せる』
・『機械メーカーと取引をする』
・『より優れた機械が必要だ』
「機械」の類語
「器械」が類語です。
動力・伝導・作業の3つの仕組みを備えたものを「機械」といい、このうち1つでも満たしていないものを「器械」といいます。
しかし、一般的には大きなものを「機械」、小さなものを「器械」と呼んでいます。
「機械」の対義語
対義語はありません。
まとめ
「道具」は手で扱う比較的小さな器具のこと、「機械」は動力で動く比較的大きなもののことを指しています。