ここ数年で通信販売の需要は一気に高まりました。
多くの人がネットや電話で通信販売を利用し、中にはフリマサイトを通じて自分が出品者になっている方もいるかと思います。
ものを送る、という多くの人が経験している行為。
そんなときに使われる言葉の意味の違いを皆さんはご存知でしょうか。
この記事では、「送付」と「発送」と「配送」の違いを分かりやすく説明していきます。
「送付」とは?
送付とはなにかを相手に送ること、送り届けることです。
送付は「送る」の改まった言い回しになり、特にビジネスシーンなどで使われることが多い言葉です。
「書類を取引先に送付した」「一週間以内にこちらまでご送付ください」などのように、相手に送る場合と相手に送ってもらう場合の両方の場面で使うことが出来ます。
送付は書類や物品など実体のある物を送る場合にのみ使われるので、メールなどで使うのは厳密には誤りです。
「発送」とは?
発送とは郵便物や荷物などを送りだすことです。
通販などで商品を注文したときにその商品を出荷してくれる会社や個人などを「発送元」と言い、発送された商品を受け取る側のことを「発送先」と言います。
注文後一週間以内に発送します、と書かれている場合、一週間以内に商品が手元に届くのではなく、一週間以内に発送元から商品が出荷されるという意味となります。
「配送」とは?
配送とは配達と発送を合わせた言葉であり、物が発送されてから相手に届くまでのすべてのプロセスを表しています。
発送が荷物の始点なら配達は荷物の終点であり、その荷物が送られるはじまりから届くおわりまでの過程が「配送」です。
荷物を集荷し相手に送り届けるまでを請け負う業者のことを「配送業者」と言い、荷物を発送する側は配送にかかる費用として依頼する業者に「配送料(送料)」を支払う必要があります。
「送付」と「発送」と「配送」の違い
「送付」は物や書類などを相手に送り届けること、もしくはこちらに送り届けてもらうことを丁寧に伝えたいときに使います。
「ご送付いたしました」「ご送付ください」「ご送付ありがとうございます」などのように敬語表現として使うことが多い言葉です。
「発送」は物を送り出すことです。
「注文された商品をきょう発送した」などのように使い、逆に物が相手に届くことは「配達」と言います。
この物を送り出す「発送」と、物が届く「配達」のふたつを合わせた言葉が「配送」であり、物が送り届けられる最初から最後までの過程を全て表しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最近では通販や郵便、宅配便などを利用したことのないひとの方が少ないかもしれません。
そんなとき、発送と配送って何が違うのだろう、送付は何を送るときに使えばいいのだろう、なんて疑問を抱いたことのあるひともいたのではないでしょうか。
今回の記事でそんな小さな疑問を解決することが出来たら幸いです。