この記事では、「打つ」と「撃つ」と「討つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「打つ」とは?
「打つ」は「うつ」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「物を他の物に向けて強くあてる」という意味で、形があるもので他のものを叩いたり、ぶつけたりすることです。
2つ目は「叩いたりぶつけたりして物を作る」という意味で、蕎麦や刀など、鍛練するものを作ることです。
3つ目は「刺し通す」という意味で、注射針や柱、杭などを刺して中に入れることです。
4つ目は「ある行動に出る」という意味で、流れに任せて行動を起こすことです。
5つ目は「広がる様に散らす」という意味で、網を投げたり、打ち水をすることです。
上記に共通するのは「勢いよく行動する」という意味です。
「打つ」の使い方
「打つ」は動詞として「打つ・打った」と使われたり、副詞として「打って」と使われたりします。
基本的に、形のあるもで叩いたり、ぶつけたりすることや、勢いよくある手段を取ることに使われる言葉です。
「打つ」の例文
・『机の角で膝を打ったら思いがけず痛かった』
「撃つ」とは?
「撃つ」は「うつ」と読みます。
意味は「弾丸や矢を発射する」という意味で、標的を捕らえたり死傷させる為に、武器を発射することです。
「撃つ」の使い方
「撃つ」は動詞として「撃つ・撃った」と使われたり、副詞として「撃って」と使われたりします。
基本的に、標的に対して弾丸や矢などを発射することで、使い方は限定されています。
「撃つ」の例文
・『人里に下りてきて害を与えるイノシシを撃つ』
「討つ」とは?
「討つ」は「うつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「武器により相手を傷つけたり殺したりする」という意味で、戦で直接相手に危害を加えることです。
2つ目は「敵を攻撃して滅ぼす」という意味で、敵に攻め入り、滅ぼすことです。
3つ目は「大義名分を果たす」という意味で、親の仇や長い間怨恨のある相手に仕返しすることです。
上記に共通するのは「敵を攻撃する」という意味です。
「討つ」の使い方
「討つ」は動詞として「打つ・打った」と使われたり、副詞として「打って」と使われたりします。
基本的に、敵を攻撃して死傷させたり、壊滅状態にすることに使われる言葉です。
「討つ」の例文
・『敵を攻撃して親の仇を討つ』
「打つ」と「撃つ」と「討つ」の違い
「打つ」は「形のあるもで叩いたり、ぶつけたりすること」「勢いよくある手段を取ること」という意味です。
「撃つ」は「標的に対して弾丸や矢などを発射すること」という意味です。
「討つ」は「敵を攻撃して死傷させたり、壊滅状態にすること」という意味です。
まとめ
今回は「打つ」と「撃つ」と「討つ」について紹介しました。
「打つ」は「叩いたりぶつけたりする」、「撃つ」は「弾丸や弓を発射する」、「討つ」は「敵を攻め滅ぼす」と覚えておきましょう。