「欠点」と「欠陥」と「瑕疵」の違いとは?分かりやすく解釈

「欠点」と「欠陥」と「瑕疵」の違いとは?生活・教育

「欠点」「欠陥」「瑕疵」
いずれも同じような言葉に感じますが、違いや使い分けはあるのでしょうか?

この記事では、「欠点」「欠陥」「瑕疵」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「欠点(けってん)」の意味とは?

「欠点」とは、「不十分なところ」「短所」、また「学校の成績などで、必要な点数に足りてないこと」「落第点」を意味する言葉です。


「欠点」を使った例文

・『チームの欠点を補うために、メンバーを全員で問題点を洗い出してみる』
・『彼は人当たりが良いが、お金にだらしないのが欠点だ』
・『彼は欠点科目があったため、進級ができなかったらしい』


「欠陥(けっかん)」の意味とは?

「欠陥」とは、「欠けて足りないこと」「不備な点」を意味する言葉です。

「陥」という字は「陥(おちい)る」「陥(おとしい)れる」「だます」のほか、「欠ける」「不足する」「あやまち」という意味を持ちます。

「欠陥」を使った例文

・『このパソコンは発売してまもなく、欠陥商品として回収されることになった』
・『論理上に欠陥が見られたため、再考の必要性を指摘された』
・『不動産会社の取り扱い物件のうち、いくつかの欠陥住宅が発覚したことで問題に発展した』

「瑕疵(かし)」の意味とは?

「瑕疵」とは、「きず」「欠点」「法律上、通常あるべきとされる品質に欠点や欠陥があること」「意思表示に詐欺や脅迫などの事由があること」を意味する言葉です。

ちなみに語順を入れ替えた「疵瑕(しか)」という言葉は「欠点」「過ち」を表す類義語です。

「瑕」という字は「きず」「あやまち」という意味を持ち、立派なものに含まれるわずかな欠点や惜しい点を指す「玉(たま)に瑕(きず)」という慣用句にも用いられています。

「疵」も同じく「きず」「あやまち」「欠点」「きずあと」という意味を持ちます。

「瑕疵」を使った例文

・『商品に瑕疵があったことにより、無料で返品・返金対応が取られることになった』
・『購入した不動産に瑕疵があったため、不動産会社へクレームを入れた』
・『物件内で事件が起こったなど、顧客が嫌悪感を抱くような物件背景のことを心理的瑕疵と呼ぶ』

「欠点」と「欠陥」と「瑕疵」の違い

「欠点」「欠陥」「瑕疵」はいずれも「欠けているところ」「不十分な点」を意味する言葉です。

ただし、「欠点」は人やモノ全般を対象に用いられるのに対し、「欠陥」は基本的にモノを対象に用いられます。

「瑕疵」も基本的にモノを対象に用いられますが、日常シーンで使われる例は少なく、主にビジネスシーンや不動産取引、法律の場で使われています。

まとめ

「欠点」とは、「不十分なところ」「短所」、また「学校の成績などで、必要な点数に足りてないこと」「落第点」を意味する言葉です。

「欠陥」とは、「欠けて足りないこと」「不備な点」を意味する言葉です。

「瑕疵」とは、「きず」「欠点」「法律上、通常あるべきとされる品質に欠点や欠陥があること」「意思表示に詐欺や脅迫などの事由があること」を意味する言葉です。