「原理」と「原則」と「法則」の違いとは?分かりやすく解釈

「原理」と「原則」と「法則」の違いとは?生活・教育

「原理」「原則」「法則」
いずれも同じような言葉に感じますが、違いや使い分けはあるのでしょうか?

この記事では、「原理」「原則」「法則」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「原理(げんり)」の意味とは?

「原理」とは、「物事や事象における根本法則や基本法則」を意味する言葉です。

また、哲学においては「他のものを規定するが、それ自体は他に依存しない根源的、根本的なもの」という意味も指します。


「原理」を使った例文

・『運動と脂肪の燃焼に関する原理を理解すれば、効率の良いダイエットができる』
・『多数決の原理は、民主主義と大きく関係している』
・『水中にあるものが浮くか沈むかはアルキメデスの原理で説明できる』


「原則(げんそく)」の意味とは?

「原則」とは、「一般的に、共通で適用される基本的な決まりや法則」「特別な例外が起こり得ることを前提に、一般的に適用される基本的な考え方」を意味する言葉です。

「原則」を使った例文

・『この駐車場は原則として関係者以外の人は利用できないことになっている』
・『日本では、核兵器を持たない、作らない、持ち込ませないという理念を非核三原則として尊重している』
・『有罪の判決が下るまではどんな人も無罪として扱われるべきことを無罪推定の原則と呼ぶ』

「法則(ほうそく)」の意味とは?

「法則」とは、「守らなければならない決まりや掟」「規則」「一定の条件下で、どこでも必ず成立する普遍的、必然的関係やそれを言い表したもの」を意味する言葉です。

「法則」を使った例文

・『この本によれば、一定の法則を守れば恋愛を成就させることができると謳っている』
・『物理法則に反した超常現象が世界で話題を呼んでいる』
・『磁場と電流に関するフレミングの法則には右手の法則と左手の法則がある』

「原理」と「原則」と「法則」の違い

「原理」「原則」「法則」はいずれも「決まり」「ルール」を意味する言葉ですが、「原理」はこの世の万物や事象を成り立たせている「自然界の根源的なルール」というニュアンスを含んでいます。

対して、「原則」は人が決めたルールであり、かつ特例の場合は適用が除外されることを前提に設けられています。

「法則」も人が規定したルールを指しますが、特例ありの「原則」に比べ、より絶対的なニュアンスを含んでいます。

また、物理法則や自然法則など、一定の条件下で成立する現象と現象の関係性も指しても用いられます。

まとめ

「原理」とは、「物事や事象における根本法則や基本法則」を意味する言葉です。

「原則」とは、「一般的に、共通で適用される基本的な決まりや法則」「特別な例外が起こり得ることを前提に、一般的に適用される基本的な考え方」を意味する言葉です。

「法則」とは、「守らなければならない決まりや掟」「規則」「一定の条件下で、どこでも必ず成立する普遍的、必然的関係やそれを言い表したもの」を意味する言葉です。