「本来」と「従来」と「元々」の違いとは?分かりやすく解釈

「本来」と「従来」と「元々」の違い生活・教育

この記事では、「本来」「従来」「元々」の違いを分かりやすく説明していきます。

「本来」とは?

「本来」は、対象となる物が元から性質や役割などを持っていることです。

簡単に説明すれば、包丁という物は、「本来」は野菜や果物の他に肉を切るという役割があり、役割に従い使用するのが正しいです。


「従来」とは?

「従来」は以前はそのように役割や性質などが与えられていたが、変質や変異したことで別の役割や性質が与えられたという例です。

例を挙げれば、パソコンのウィルス削除ソフトは、「従来」であれば、ウィルスを削除する能力しかありませんでした。

しかし、変異することでウィルスの駆除の他にファイヤーウォールを搭載し、ウィルスの侵入を防ぐ役割が与えられるなど、前よりも異なる物になる場合、「従来」という言葉を使用します。


「元々」とは

「元々」は、最初がどうであったかを指す言葉です。

よって、包丁という物であれば、包丁が生まれる前はどのような物だったかを意味します。

なお包丁は「元々」は石で作られていて金属を加工する技術を人類が持つことで石からさらに硬い金属に代わり今に至ります。

なお、現在は、鉄以外にも、セラミックという素材の包丁がありますが、「元々」は、包丁の場合は石で構成された包丁を人類が初めて手にした歴史を指すのです。

逆を言えば、「元々」は絶対に覆せません。

何故なら、歴史がそうあることを保証しているため、「元々」を覆すには、歴史が間違っていることを証明するほかはないのです。

「本来」と「従来」と「元々」の違い

「元々」は、最初がどうであったかを指すので、「本来」と比較した場合、「本来」は、その物が持つ元の機能を指すので「本来」側は、「元々」という言葉においては性能が変質しているのが「本来」になります。

つまり、包丁であれば、元は石ですがアップデートを重ね機能を拡張して性能を拡張したのが「本来」です。

逆に、従来」は、「元々」「本来」から生れた産物に対して全く異なる使用法と機能を与えることなので、「従来」だけが異質で、まったく別の物に変化してもよいのです。

「本来」「元々」はアップデートによって機能のみが変わることなので、別の用途に使用することはできません。

よって両者の違いは、「本来」「元々」のアップデートにより派生した何かで、「従来」「元々」「本来」という物から別の用途に生まれ変わった何かです。

まとめ

この言葉3者ですが、物に置き換えると分かりやすいです。

例えば「元々」は、その物が生まれた経緯で初めて生み出されたものです。

そこから、「本来」という言葉に置き換わると、「元々」という物の始まりからアップデートを繰り返し機能を維持しつつ性能を高めたものが「本来」になります。

そして、「従来」だけが、別の物に進化することで、これは、「元々」から進化、「本来」という「元々」からアップデートして進化した物のどちらかから別の物に進化することだとすれば分かりやすいでしょう。

この3者を包丁という物で説明すると、「包丁は元々石で作られている」が、包丁の始まりで、「包丁は本来物を切り刻むための物」とすれば、アップグレードによって物を切り刻むことを強化しており、そこから、「従来の包丁よりも進化」といえば、包丁以外の用途も併せ持つ何かという具合に変化すると考えると分かりやすいでしょう。