この記事では、「忙しい」と「慌ただしい」と「急がしい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「忙しい」とは?
「忙しい」は「いそがしい・せわしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「多くの用事に追われて暇がない様子」という意味で、することが多すぎて休む時間が全くとれない様子のことです。
2つ目は「せかせかして落ち着かない様子」という意味で、常にすることを探して自ら動き回る、せわしない性分のことです。
上記に共通するのは「やることが多すぎる」という意味です。
「忙しい」の使い方
「忙しい」は形容詞として使われたり、副詞として「忙しくて休む間もない」などと使われたり、「忙しさに慣れる」などと使われます。
基本的に、することが多すぎて時間に追われ、休む時間がない様子に使われる言葉です。
「忙しい」の例文
・『師走に入ってから目が回るほど忙しい』
「慌ただしい」とは?
「慌ただしい」は「あわただしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「することがあり、しきりにせき立てられる様子」という意味で、次々にやることがある為に落ち着かない様子のことです。
2つ目は「状況が急に移り変わり、安定ししない様子」という意味で、世間やものごとの流れが激しい様子のことです。
上記に共通するのは「落ち着かない」という意味です。
「慌ただしい」の使い方
「慌ただしい」は形容詞として使われたり、副詞として「慌ただしく旅立つ」などと使われたり、名詞として「慌ただしさのさなか」などと使われたりします。
基本的に、することが次々と押し寄せてきて落ち着かない様子に使われる言葉です。
「慌ただしい」の例文
・『海外旅行前日に慌ただしく準備する』
「急がしい」とは?
「急がしい」は「急がし」の誤表記で、意味は以下の通りです。
1つ目は「早く目的を達する様に行動する」という意味で、ものごとを急いでやろうとすることです。
2つ目は「気持ちがはやる」という意味で、いっこくも早くしたくて焦ることです。
上記に共通するのは「ものごとを急ぐ」という意味です。
「急がしい」の使い方
「急がしい」は「急がし」「忙しい」の誤表記です。
「忙しい」は動詞「急ぐ」が変化した言葉である為に混同されて使われています。
本来は「急がし」と書き、動詞「急がす」が名詞化した言葉です。
ビジネスや公の場では使えず、俗語として使うだけにとどめておきましょう。
「急がしい」の例文
・『急がしいは誤表記だが、言いたいことは十分に通じる』
「忙しい」と「慌ただしい」と「急がしい」の違い
「忙しい」は「することが多すぎて時間に追われ、休む時間がない様子」という意味です。
「慌ただしい」は「することが次々と押し寄せてきて落ち着かない様子」という意味です。
「急がしい」は「急がし」「忙しい」の誤表記です。
まとめ
今回は「忙しい」と「慌ただしい」と「急がしい」について紹介しました。
「忙しい」は「することが多すぎて時間に追われる」、「慌ただしい」は「することがあって落ち着かない」、「急がしい」は「急がし・忙しいの誤表記」と覚えておきましょう。