この記事では、「野放図」と「傍若無人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「野放図」とは?
「野放図」には2つの意味があります。
ひとつは、人を人として思わない、厚かましい態度のこと、またそのさまです。
人を無視したような態度をいいます。
誰でも入ることができる森林があったとします。
この森林には山菜が生えていて、自由に採ることができます。
採ったからといって罰則はありません。
それをいいことに、生えている山菜を根こそぎ採っていく人がいたとします。
この森林を利用している人は数多くおり、山菜を採っている人は何人かいます。
一人が山菜を根こそぎとってしまえば、他の人が採る分がなくなってしまいます。
これは、他の人のことを考えていない行動といえるでしょう。
こういったずうずうしい態度を指す言葉です。
もう一つの意味は、きりのないこと、またそのさまです。
ここまでという終わりがないことや、そのさまをいいます。
あれが欲しい、これが欲しいと思っても、収入は一定なので、欲しいものがあっても我慢することでしょう。
車が欲しいから車を購入する、あれが食べたいから少し高いけれど購入して食べてみる、映画を見たいから毎日映画館に行くなど、収入と支出のバランスを考えずに使っているこういったさまは、際限なく金銭を使っているといえます。
「野放図」の使い方
人のことを気にしない態度や、際限がないことを指して使用をします。
よい意味では、あまり使われません。
「傍若無人」とは?
そこに人がいないかのように自分の好きなように振る舞うこと、またそのさまです。
「史記」刺客伝からの言葉になります。
たとえば、バスに乗車をしたときに、座ろうと思って椅子に近づいている人がいるのに、間から入って自分が先に座ってしまう態度は、この言葉が指すものにあてはまります。
座ろうとしていてそれが様子からわかるのに、自分のことしか考えていないために、その人を押しのけてでも座ってしまうのでしょう。
そこに人がいないかのような振る舞いといえます。
「傍若無人」の使い方
そこに人がいないかのような勝手な振る舞いをすることを指して使用します。
「野放図」と「傍若無人」の違い
2つの言葉の意味はほぼ同じで、自分のことしか考えていないずうずうしい態度を指しています。
「野放図」にはこれ以外にも、際限がないこと、またそのさまという意味もあります。
「野放図」の例文
・『野放図に森林を伐採する』
・『あの人の野放図なところにうんざりさせられる』
・『野放図に使ってしまう可能性がある』
・『これまで野放図状態だった』
「傍若無人」の例文
・『傍若無人ぶりにあきれる』
・『傍若無人な態度にもひるまない』
・『傍若無人な人を電車内で見かけた』
・『傍若無人なところを許せない』
まとめ
2つの言葉の意味はほぼ同じで、人のことを気にしない勝手な振る舞いを意味しています。