「難題」と「難問」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「難題」と「難問」の違い生活・教育

この記事では、「難題」「難問」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「難題」と「難問」の違い

「難題」「難問」も、解決することが非常に難しいこと、厄介なことを表現する場合に使う言葉です。

「これはなかなかの難題だ」や、「その難問をどうにか解いた」などは、よく耳にします。


「難題」と「難問」の使い方の違い

「難題」「難問」は、どちらも解決するのが難しいことを示す言葉です。

しかし意味が全く同じと言うことではありません。

例えば、「無理難題を突きつけられる」と言いますが、「無理難問を突きつけられる」とは表現しません。

また「入試は難題ばかりでした」「入試は難問ばかりでした」とでは意味が違違ってきます。

「入試は難題ばかりでした」は、願書の申請や、日にちの調整などで「入試すること」が大変だったとの意味になります。

ところが「入試は難問ばかりでした」の方は、入試のテスト問題が難しかったことを表します。

つまり「難題」は、すでに「題」つまりテーマが決まっていて、それを解決したり、そこまで到達するのが難しい時に使います。

「難問」は、「難しい問い」であり、答えるのが難しい質問に使います。


「難題」と「難問」の英語表記の違い

「難題」「難問」は、英語にするとその意味の違いが理解しやすくなります。

「難題」「difficult problem」「difficult theme」で、「難問」「difficult question」になります。

「難題」の意味

解決するのが難しいことを「難題」と言います。

「難しい題」と書くように、ある題(テーマ)が難しいことを表します。

また、「無理難題を押し付けられた」「いつも難題をふっかけてくる」など、対処できない要求や理不尽な言いがかりを表す時にも使用されます。

「難題」の使い方

解決や達成しなくてはならないテーマ、すなわち課題や目標が、一筋縄ではいかない、とても難しい時に「難題」を使います。

「難しい」「大変」と表現するより、「難題」を使うことで、とても難しいと言う深刻なニュアンスが伝わります。

「難題」を使った例文

・『あの人はいつも無理難題を言う人なので仕方ない』
・『難題を乗り越えて、このプロジェクトを成功させよう』
・『彼は難題を前にして、全てを放り出し消えてしまった』
・『これらの難題が、今の状況を悪化させました』

「難題」の類語

「難題」と同じような意味を持つ言葉には、「面倒」「厄介」「大変」「頭をかかえる」などがあります。

「難題」の対義語

「難題」と反する意味を持つものには、「容易」「簡単」「明解」があります。

「難問」の意味

「難問」は、その字の示すよう「難しい問い」のことになります。

テストで難しい問題がたくさんあれば、「難問がたくさんある」と表現します。

もう少し砕けて表現でなら、「手も足も出ない問題」があります。

「難問」の使い方

「難問」は、問いに対して答えを出すのが難しい時に使います。

つまり明確な問いが無い場合には、「難問」は使いません。

「難問」を使った例文

・『昨日のテストは難問ばかりで、ほとんど解凍できなかった』
・『難問にチャレンジすることで、実力がアップするよ』
・『クイズ難問100問』
・『難問に正解して、この商品を当てましょう』

「難問」の類語

「難問」と同じような言葉には、「厄介な質問」「手に負えない問題」などがあります。

「難問」の対義語

「難問」と反対の意味の言葉には、「易問」があります。

ただし、これは現在あまり使われていません。

そのために「簡単な問題」「容易な問題」あたりが、使用するのに適切です。

まとめ

「難題」「難問」、どちらも難しかったり、または厄介だったりする課題や問題を表現する言葉です。

しかし使い方で、その意味合いが変わります。

「難題」「難問」を、正しく使い分けるようにしましょう。