「明瞭」と「明快」と「明確」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「明瞭」と「明快」と「明確」の違いとは?生活・教育

人は物事の状態や成り行きが複雑であったり、ぼんやりとしていると苛立ちを覚えたり、不安になるものです。

そのためにもこれらの問題をクリアにする必要があるのですが、このような時に出て来るのが「明瞭」「明快」「明確」などの言葉。

そこでこの記事では、「明瞭」「明快」「明確」の違いを分かりやすく説明していきます。

「明瞭」とは?

「めいりょう」という読み方になる「明瞭」は、「はっきりと見分けられること」「はっきりと確認できること」という意味を持っている言葉です。


「明瞭」の例文

「明瞭」の例文には次のようなものが挙げられます。

・『何度も質問したが明瞭に返事が来ない』
・『彼の話は明瞭ではなく理解に苦しむ』


「明快」とは?

「明快」「めいかい」という読み方をします。

意味としては「気持がいいくらいにはっきりと筋道が通っていること」と解釈することができます。

「明快」の例文

「明快」の例文は下記の通り。

・『彼の答えは明快で分かりやすいね』
・『この小説は単純明快でいい』
これらの例文からは、すっきりと筋道のある内容で誰でも理解できることが伺えます。

ある意味「シンプルでありながら誰でも理解できる」というニュアンスが含まれています。

「明確」とは

「明確」「めいかく」という読み方をしますが、「はっきりしていて確かなこと」という意味があります。

「明確」の例文

・『社長が来年度の方針を明確にした』
・『彼は自分の立場を明確にしなければならない』
上記例文を見ると、不確かなことをはっきりさせる必要性があることが分かります。

特に企業の取り組みの方針説明などを経営者が明確に説明することで、全社員は自社がどのような方向に進むべきかを理解することができるので、重要な場面になってくることは間違いありません。

「明瞭」と「明快」と「明確」の違い

では、「明瞭」「明快」「明確」の違いとはどのようなものでしょうか?
まず「明瞭」は前述の通り「はっきりと確認できること」という意味を持っていました。

言い換えると、「分かりやすくはっきりしていること」という理解になり、「ぼんやりとしていないこと」を表現する時に使われる言葉と言っていいでしょう。

次に「明快」ですが「気持が良いほどにはっきりした筋道がある」という意味で簡単に言うなら、「複雑でなくて分かりやすい」という解釈になります。

「明確」「はっきりすること」「確かなこと」と言う解釈になります。

「明確」には「明確に言う」「明確に相違点を説明する」などの使い方することで「はっきりとしていて間違いのないこと」を強調することを指しているのです。

まとめ

「明瞭」「明快」「明確」の意味や違いを説明してきましたが、これらの言葉はとても似通っている印象があります。

しかし、詳しく調べていくと、各々の解釈はかなり異なっているので、正確な意味・正しい使い方を理解しておく必要があります。