この記事では、「よける」と「さける」と「かわす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「よける」とは?
2つの意味があります。
ひとつは、物理的な接触をしないように自分が動くことです。
前方から車がやってきたとします。
このままでは車と自分が接触をします。
車は止まってくれそうもないので、自分が道の端の方に動きました。
これによってぶつかることを回避することができました。
もう一つの意味は、損なったり、失ったりしないように、あらかじめ防ぐことです。
台風が接近しています。
庭に植えてある植物が被害を受けそうです。
そこで、台風がやってくる前にビニールで囲いをしておきました。
これによって強風や大雨による被害を少しは防げます。
この場合は「風をよける」などといいます。
「さける」とは?
3つの意味があります。
1つめは、それとかかわることで望ましくない結果になるとあらかじめわかっており、望ましくない結果をもたらす人や物事から離れることです。
かかわりを持たないようにするといった意味です。
たとえば、会うといつもうわさ話をして、その話が長くて迷惑な人がいたとします。
この人に自分から話しかければ、長話に付き合わされることがわかっています。
そのため、この人には自分から話しかけることはしません。
このように接触をしないようにすることを意味します。
2つめの意味は、望ましくない結果をもたらすような言動をしないようにすることです。
コメントを求められたときに、何かを言ってしまうと悪い結果をもたらすと予想されたとします。
そのときに何も言わないようにすることを「コメントをさける」といいます。
3つめは、物理的な接触をしないように自分が動くことです。
自転車が曲がり角から突然飛び出してきました。
危ないところでしたが、自分が動いたため接触せずに済みました。
このような自分が動いて接触しないようにすることを意味します。
「かわす」とは
2つの意味があります。
ひとつは、物理的な接触をしないように体をおどらせるように動くことです。
ドッジボールをしていて、自分の方にボールが飛んできました。
ぶつからないように体をおどらせるように動きます。
これによって接触を回避できました。
これは「ボールをかわす」といいます。
もう一つの意味は、上手に逃げるです。
「よける」と「さける」と「かわす」の違い
「よける」は物理的な接触をしないように自分が動くことを意味します。
「さける」は物と自分とがぶつからないようにする意味と、望ましくない結果にならないようにする意味があります。
「かわす」は物とぶつからないようにすることですが、接触しないようにするやり方が体をおどらせるような動きである場合をいいます。
まとめ
何かに接触しないようにするという意味が似ていますが、それどういったものなのかという点や、どのように接触を回避するのかという点に違いがあります。