この記事では、「やるせない」と「たまらない」と「やりきれない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「やるせない」とは?
「やるせない」は「遣る瀬無い」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「思いを晴らす術がない」という意味で、せつない気持ちに満ちていることです。
2つ目は「施す術がない」という意味で、どうしようもない状態のことです。
3つ目は「気持ちに余裕がない」という意味で、切羽詰まっている様子のことです。
上記に共通するのは「術がない」という意味です。
「やるせない」の使い方
「やるせない」は形容詞として使われたり、副詞として「やるせなく立ち尽くす」などと使われたり、名詞として「やるせなさでいっぱいになる」などと使われます。
基本的に、辛い立場でどうしようもない様子に使われる言葉です。
「やるせない」の例文
・『恋人にふられてやるせない気持ちになる』
「たまらない」とは?
「たまらない」の意味は以下の通りです。
1つ目は「その状態を保てない」という意味で、許容範囲を超えている状態のことです。
2つ目は「湧き上がる思いを我慢できない」という意味で、ある感情が沸いて仕方がない様子のことです。
3つ目は「この上なく良い」という意味で、言葉にならないほど良い状態のことです。
上記に共通するのは「程度がはなはだしい」という意味です。
「たまらない」の使い方
「たまらない」は形容詞として使われたり、副詞として「たまらなく好きだ」などと使われたり、名詞として「たまらなさがある」などと使われます。
基本的に、良いこと、悪いことが一定の度合いを超えている状態に使われる言葉です。
「たまらない」の例文
・『仕事の後の一杯はたまらない』
「やりきれない」とは?
「やりきれない」は「遣り切れない」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「やり遂げられない」という意味で、とてもできない状態のことです。
2つ目は「我慢できない」という意味で、ある状態に耐えられない様のことです。
上記に共通するのは「とても無理」という意味です。
「やりきれない」の使い方
「やりきれない」は形容詞として使われたり、名詞として「やりきれなさでいっぱいになる」などと使われます。
基本的に、これ以上我慢できない状態に使われる言葉です。
「やりきれない」の例文
・『仕事が忙しくてやりきれない』
「やるせない」と「たまらない」と「やりきれない」の違い
「やるせない」は「辛い立場でどうしようもない様子」という意味です。
「たまらない」は「良いこと、悪いことが一定の度合いを超えている状態」という意味です。
「やりきれない」は「これ以上我慢できない状態」という意味です。
まとめ
今回は「やるせない」と「たまらない」と「やりきれない」について紹介しました。
「やるせない」は「どうしようもない」、「たまらない」は「程度がはなはだしい」、「やりきれない」は「我慢できない」と覚えておきましょう。