この記事では、「せどり」と「転売」と「転売ヤー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「せどり」とは?
古本屋仲間の店頭から本を、転売目的で抜きとって買うことと、その仲買人を指す言葉です。
現在では新刊を中心に高値で買い取り、古い本は一定の低価格で販売するタイプの大型チェーン系の古本屋で安く売られていて個人経営系の古本屋で高く売れそうな本を探し出して売る行為を指し、それなりに古書に対する知識が必要で、販路も必要な行為で、実績が明らかになっていないものの副業として独特の地位を持っています。
かつては古本を束単位で売っていたものを価値のあるものや自分が欲しい物などをうまく抜き出して別の古本屋に売って利益を稼ぐ行為だったようです。
背取り、競取りという表記もします。
本を中心にした言葉ではありましたが、CDやテレビゲームソフトなども対象となっています。
ただし車などサイズの大きいものを転売する行為はせどりとは言いません。
「転売」とは?
自分の買い取ったものを自分の利益になる額を追加した上で別の人に売り渡す行為のことで、定価販売から見ると非常に高額に見える割に仕入れ値で購入できるわけではないためそこまで大きな利益が得られるわけではない行為です。
ネットオークションサイトの普及などで手軽に行えるようになり、限定グッズや記念グッズの転売が見られるようなっています。
コンサートやライブのチケットでは専用のインターネットサービスもありましたが、行政の問題師によって消滅しています。
定価販売が基本の新しい本(書店で売られている本)は限定のものや品切れが多発しているものでない限りは転売は不可能と言えます。
さらに、性質的に電子書籍の転売は不可能です。
2021年以降、プラモデルの転売も多く見られ、プラモデル取扱店では1人ひとつまでという対策をとったり、インターネット直販サイトでは転売禁止を会員規則に盛り込むなどしています。
「転売ヤー」とは
転売屋などから転じた言葉で、転売を行っている人を指し、古物商の免許がない範囲で転売をしていることから、税務的な問題を抱えていることが多いです。
古物商の許可をとって転売しているかたもいますが基本的には限定品や新品の物を買って定価より上乗せをして販売することが多いです。
転売ヤーという言葉自体ネガティブに受け止められていると言っていいでしょう。
「せどり」と「転売」と「転売ヤー」の違い
せどりは古本の転売行為から生まれた言葉で、現在でも古本を中心に、中古CDやDVD、ゲームなどを安い店で買い取り、価値のわかる店で高く買い取ってもらう行為です。
転売はチケットやプラモデル、ゲーム機など供給量に限度のある現行製品の人気商品を大量購入し、定価を上回る価格でインターネットなどを経由して販売する行為で、転売ヤーはそれをする人の呼び名です。
せどりをする人も広い意味では転売ヤーと言えるでしょう。
まとめ
「せどり」は店から店、「転売」は店から個人というケースが基本で、転売のほうがネットオークションなどで自由に値段が付けられることからより悪質と言えます。
転売ヤーは転売を行う人の蔑称と言えます。