この記事では、「流用」と「汎用」と「転用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「流用」とは?
「流用」は「りゅうよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「定まった使い方以外に、別のことに使用すること」という意味で、本来それにしか使用してはいけないものを、他の用途に使用することを言います。
2つ目は「国家予算で、財務大臣の承認んを得て、ある目的に定められた経費を同一の項目内で違う科目に融通すること」という意味です。
上記に共通するのは「別の目的で使う」という意味です。
「流用」の使い方
「流用」は名詞として動詞を伴い「流用する・した」と使われたり、副詞として「流用して」と使われたりします。
基本的に、使い方が定まっているものを、別のことに使うことを表し、許可や承認がない場合には悪い意味で使われる言葉です。
「流用」の例文
・『昔使っていたストーリーを流用して新作に加えた』
「汎用」とは?
「汎用」が「はんよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「様々な用途や分野に使えること」という意味で、1つで幅広い使い方ができることを言います。
2つ目は「ある程度何にでも使えること」という意味で、用途や分野に全く関係なくある程度万能であることを言います。
上記に共通するのは「幅広く使える」という意味です。
「汎用」の使い方
「汎用」は名詞として動詞を伴い「汎用する・した」「汎用性」と使われたり、副詞として「汎用して」と使われたりします。
基本的に、一つでは幅広い目的や分野に使えることに使われる言葉です。
「汎用」の例文
・『このインクカートリッジは様々なメーカーのプリンターに汎用性がある』
「転用」とは?
「転用」は「てんよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「本来の目的を他に変更して使うこと」という意味で、たまたま発見したり、前もって計画したりなどで本来とは違う形で使うことを言います。
2つ目は「インターネット回線で、工事をせずに契約先を変えること」という意味です。
上記に共通するのは「他の目的で使う」という意味です。
「転用」の使い方
「転用」は名詞として動詞を伴い「転用する・した」と使われたり、副詞として「転用して」と使われたりします。
基本的に、本来の目的以外で、そのものが使えると計画的に判断して使うことに使われる言葉です。
「転用」の例文
・『他の会社で使用していた重機を引き取り転用している』
「流用」と「汎用」と「転用」の違い
「流用」は「使い方が定まっているものを、別のことに使うこと」という意味です。
「汎用」は「一つでは幅広い目的や分野に使えること」という意味です。
「転用」は「本来の目的以外で、そのものが使えると計画的に判断して使うこと」という意味です。
まとめ
今回は「流用」と「汎用」と「転用」について紹介しました。
「流用」は「定まった使い方以外に使う」、「汎用」は「幅広く使う」、「転用」は「目的を変えて使う」と覚えておきましょう。