この記事では、「周知」と「認知」と「既知」の違いを分かりやすく説明していきます。
「周知」とは?
「周知」は「しゅうち」と読みます。
意味は「ある事柄が世間一般に広く知れ渡っていること」で、世間の誰もがそのことを知っている状態です。
「周」は「まわり」とも読み「すみずみまで行き渡る」という意味、「知」は「しる」とも読み「ものごとの本質を悟る」「対象を心に感じ取る」という意味、「周知」で「広くすみずみまである事柄を心に感じ取ること」になります。
「周知」の使い方
「周知」は名詞として「周知する・した」「周知される・された」「周知徹底」「周知の事実」などと使われます。
基本的に、ある事柄が広く世間一般に知れわたっていることに使われる言葉です。
「周知」の例文
・『彼が社長の親族だというのは周知の事実だ』
「認知」とは?
「認知」は「にんち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある事柄をはっきりと認め受け入れること」という意味で、ある事柄に対して確かにそうであると受け入れることです。
2つめは「法律用語で、婚姻関係にない男女の間に生まれた子供について、父親または母親が自分の子供であると認めて、法的に親子関係になること」という意味です。
3つ目は「心理学用語で、知識による脳の働きを総称する言葉」という意味です。
上記に共通するのは「はっきり認める」という意味です。
「認知」の使い方
「認知」は名詞として「認知する・した」「認知される・された」「認知度」などと使われたり、副詞として「子供を認知して養育費を払う」などと使われます。
基本的に、ある事柄をそうだとはっきり認めて受け入れることに使われる言葉です。
「認知」の例文
・『自分の短所を認知して行動する』
「既知」とは?
「既知」は「きち」と読みます。
意味は「もはや知っていること」で、かなり前からその事柄についての上方が入っていることです。
「既」は「すでに」とも読み「もはや」「ものごとが済んでしまったこと」という意味、「既知」で「ものごとを心の感じ取り終わっていること」になります。
「既知」の使い方
「既知」は名詞・形容動詞として「既知だ・である」「既知の事実」「既知の通り」などと使われます。
基本的に、その事柄についての情報や認識がなされている状態に使われる言葉です。
「既知」の例文
・『彼とは学生時代から既知の関係だ』
「周知」と「認知」と「既知」の違い
「周知」は「ある事柄が広く世間一般に知れわたっていること」という意味です。
「認知」は「ある事柄をそうだとはっきり認めて受け入れること」という意味です。
「既知」は「その事柄についての情報や認識がなされている状態」という意味です。
まとめ
今回は「周知」と「認知」と「既知」について紹介しました。
「周知」は「広く知られている」、「認知」は「そうであると認める」、「既知」は「既に知っている」と覚えておきましょう。