この記事では、「実施」と「実践」と「実行」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実施」とは?
「実施」は「じっし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「計画したことを行動に移すこと」で、やると予定していたものごとを実際にやることです。
2つ目は「法律を行使すること」という意味で、法律に定められていることを現実に当てはめて運用することです。
上記に共通するのは「実際に行う」という意味です。
「実施」の使い方
「実施」は名詞として「実施する・した」「実施される・された」と使われたり、副詞として「実施して成功させる」などと使われたりします。
基本的に、あらかじめ計画していたことを実際に行うことや、法律を行使することに使われる言葉です。
「実施」の例文
・『兼ねてよりお知らせしていた雑草除去を実施します』
「実践」とは?
「実践」は「じっせん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「主義や理論などを自分で実際にやってみること」という意味で、知識として持っていることを実際にできるかどうかやってみることです。
2つ目は「哲学用語で、人間の倫理的行為や、得た知識に基づいて働いかけ、変えていく行為のこと」という意味です。
上記に共通するのは「知識を行動に移す」という意味です。
「実践」の使い方
「実践」は名詞として「実践する・した」と使われたり、副詞として「実践して違いを知る」などと使われます。
基本的に、自分が知識として持っている内容を、実際にやってみることに使われる言葉です。
「実践」の例文
・『学校で習ったことを実践する』
「実行」とは?
「実行」は「じっこう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「やろうと思ったことを行動に移すこと」という意味で、自分の意思としてやりたいと思っていることを実際にやることです。
2つ目は「法律用語で、故意に犯罪に関連する行為をすること」という意味です。
上記に共通するのは「意志を持って行動する」という意味です。
「実行」の使い方
「実行」は名詞として「実行する・した」「実行される・された」などと使われたり、副詞として「実行に移す」などと使われたりします。
基本的に、自分の意思であることを行動に移すことに使われる言葉です。
「実行」の例文
・『兼ねてから考えていたロボット作りを実行する』
「実施」と「実践」と「実行」の違い
「実施」は「あらかじめ計画していたことを実際に行うこと」「法律を行使すること」という意味です。
「実践」は「自分が知識として持っている内容を、実際にやってみること」という意味です。
「実行」は「自分の意思であることを行動に移すこと」という意味です。
まとめ
今回は「実施」と「実践」と「実行」について紹介しました。
「実施」は「計画や法律を行動に移す」、「実践」は「知識を行動に移す」、「実行」は「意志を行動に移す」と覚えておきましょう。