「おしめ」と「おむつ」の違いとは?分かりやすく解釈

「おしめ」と「おむつ」の違い生活・教育

「おしめ」「おむつ」は同じもののように見えますが、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「おしめ」「おむつ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「おしめ」とは?

「おしめ」とは、赤ちゃんの尿や便を受け取るため股に当てる布(紙)のことです。

まだ自分でトイレに行って排泄できない赤ちゃんに利用します。

現在のように紙製の「おむつ」がなかった頃は、綿製の古着、さらし綿を長方形、または輪状に切ったものを赤ちゃんの股とお尻に当て、汚れたら洗って繰り返し使っていました。

「おしめ」という呼び名の語源は、湿り気を吸収するための布「湿布」(しめし)にあるといわれます。

その「しめし」「しめ」「御」(お)を付けて丁寧な言い方をしたので「おしめ」になったとされています。

「おしめ」は、通気性と肌触りの良い綿を使うことから、かぶれにくいといわれます。

また、紙製の「おむつ」よりも濡れた感じがしやすいことから、赤ちゃんが排泄を自覚し、早く「おしめ」が取れやすくなるともいわれてきました。

ただし、汚れたら洗濯する必要があり、現在は手軽な「紙おむつ」が普及しています。


「おむつ」とは?

「おむつ」は、トイレに行って排泄できない人の尿や便を受け取るため、股に当てたりお尻に履かせたりする布・紙製の製品のことです。

「おむつ」という呼び名は、赤ちゃんの尿や便を受け取る「むつき」という布の「むつ」に御(お)を付けたものといわれます。

「おむつ」は、主に乳幼児、体が動かせない療養中の人、作業中などでトイレに長時間行けない人、トイレでの排泄が困難な高齢者などが利用するものです。

布製と紙製がありますが、現在は使い捨ての「紙おむつ」が普及しています。

「紙おむつ」は大きく分けて乳幼児用と大人用があり、利用する人の体の大きさに合わせてサイズやタイプを選い分けながら使います。

「テープタイプ」は交換する際にテープで着脱するシンプルな形の「紙おむつ」で、交換しやすくコストパフォーマンスが良いメリットがあります。

「パンツタイプ」は下着と同じ形で、下着を履くような自然な感覚で利用できます。

尿や便が漏れにくく高性能ですが、その分コストパフォーマンスが良くないデメリットもあります。

なお、大人が利用する場合は、便や尿を受け取るための吸水パッドを併用し「おむつ」交換の負担を軽減することもあります。

「布おむつ」の場合は、赤ちゃんの肌に布を当てて尿や便を受け取り、その上から「おむつカバー」でお尻全体を覆って、尿や便が外まで漏れるのを防ぐ方法が一般的です。

汚れたら洗濯する必要もありますが、使い捨てではないため、ゴミが減らせる点が見直されています。


「おしめ」と「おむつ」の違い

「おしめ」「おむつ」の違いを、分かりやすく解説します。

「おしめ」「おむつ」はトイレで排泄できない人の尿や便を受け取るための布(紙)です。

基本的に「おしめ」「おむつ」は呼び方が違うだけで、同じものを指しています。

また「おしめ」は乳幼児のみに使うものとされ、大人が使うものは「大人用おむつ」と呼ばれています。

大人に向けて「おしめを替えましょう」などと声をかけると失礼にあたるので、相手によって「おしめ」「おむつ」はきちんと使い分けなければなりません。

また、さらし綿などの布を使っていた頃は「おしめ」という言葉を使うことが多かったのですが「紙おむつ」「布おむつ」が普及したこともあり、現在「おしめ」という呼び方はあまりされなくなっています。

まとめ

「おしめ」「おむつ」は基本的には同じものですが、ニュアンスは少し違います。

「おしめ」は、最近あまり使わない呼び方です。

大人が使うものは「おしめ」とは呼ばないことを覚えておきましょう。