この記事では、「カーディガン」と「セーター」の違いについて紹介します。
カーディガンとは?
カーディガンとは、前開きになっているトップスのことをいいます。
名前の由来は、カーディガン伯爵ジェイムズ・ブルーデネルという人物です。
ジェイムズ・ブルーデネルは、イギリスの陸軍軍人でした。
クリミア戦争の際に勇敢に戦った人物として知られています。
クリミア戦争では多くの犠牲者が出ましたが、怪我をした人でも脱いだり着たりしやすいようにと考案されたのがカーディガンです。
Vネックのセーターを前開きにして、ボタンで留めるようにしてあります。
カーディガン伯爵の名前にちなんで、カーディガンという名前が付いたのです。
その後、性別を問わず普段着として身に付ける衣服として定着しました。
イギリスで産業革命が起こると大量生産が可能になったので、一気に普及しています。
現在は様々なデザインや素材のカーディガンがあります。
衿がなく、ボタンで留めるようになっている長袖のカーディガンが一般的ですが、衿つきのものやボタンがないもの、半袖などもあります。
ウールやコットン、リネン、アクリルなど使われている素材も様々です。
薄手の素材でできているものもあり、夏のエアコン対策に活用している人もいます。
また、カーディガンは重ね着することを前提に作られている衣服になります。
セーターとは?
セーターは、ニット素材で作ったプルオーバータイプのトップスのことをいいます。
英語のsweaterをそのまま日本語読みしたものです。
昔は防寒着として身に付けられていたもので、寒さに耐えなければいけない漁師が使っていました。
現在は、ウールやアンゴラ、カシミアなど動物繊維の他に、レーヨンやナイロン、アクリルといった化学繊維も使われています。
夏に着られるコットン製のサマーセーター等も登場しました。
動物繊維で作られているセーターの場合、通常の洗剤で洗うと繊維が縮んでしまいます。
そのため専用の洗剤を使うかドライクリーニングを行う必要があります。
セーターの衿の形状には、ラウンド型やV型、タートルネック等があります。
また、ニット素材の生地を裁断したり縫製したりして作った衣類は、カットソーとして区別しています。
カーディガンとセーターの違い
セーターは元々、ニット素材で作ったトップスのことを指していました。
そのため広い意味ではカーディガンもセーターの一種に含まれます。
しかし、日本では前開きになっていない頭から被って着るプルオーバーのことをセーターと呼んでいます。
前開きになっているものをカーディガンとして区別しているのです。
また、前開きになっていて袖がないものはベストになります。
まとめ
カーディガンもセーターもニット素材でできているトップスのことをいいます。
そのうちプルオーバーになっているものをセーターといい、前開きになっているものをカーディガンといいます。