この記事では、「ガトーショコラ」と「ザッハトルテ」の違いについて紹介します。
ガトーショコラとは?
ガトーショコラとは、チョコレートを生地に混ぜ込んで焼いたケーキのことをいいます。
フランス語のガトー・オ・ショコラが語源で、ガトーは焼き菓子のことを表しています。
ガトーにはケーキだけではなく、クッキーやマドレーヌも含まれます。
そのため本来はチョコレートを使った焼き菓子であればガトーショコラとなるのですが、日本ではチョコレートケーキのことをガトーショコラと呼んでいます。
チョコレートではなく、ココアパウダーを使う場合もあります。
また、表面をチョコレートでコーティングしたり、チョコレートクリームを塗るなど様々なガトーショコラがあります。
洋菓子店などの専門店でも販売されていますし、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのスイーツとしても販売されているので手軽に購入することができます。
ザッハトルテとは?
ザッハトルテは、オーストリアを代表するチョコレートケーキです。
チョコレートのスポンジ生地にアンズのジャムを挟み、全体をチョコレートでコーティングしたケーキになります。
ウィーンにあるホテル・ザッハーの名物として知られており、オーストリア皇妃エリザベートの好物だったともいわれています。
ザッハトルテは、ウィーンで菓子職人をしていたフランツ・ザッハーによって考案されました。
当時、ザッハーはオーストリアの外相を務めていた人物の料理人をしていました。
ウィーン会議のための特別なお菓子を作るように命じられ、誕生したのがザッハトルテです。
ザッハーはその時まだ見習いで16歳だったのですが、急病だったシェフの代わりに引き受けました。
ザッハトルテは好評を博します。
その後、ザッハーの息子がホテル・ザッハーを開き、そのカフェやレストランで提供されるようになりました。
ガトーショコラとザッハトルテの違い
ガトーショコラは、チョコレートを主な材料とするチョコレートケーキのことをいいます。
特定のケーキを指すわけではなく、チョコレートケーキ全般を指します。
ザッハトルテはウィーンを代表するチョコレートケーキなので、ガトーショコラの一つといえるでしょう。
日本でもザッハトルテと名が付くチョコレートケーキは販売されており、アンズのジャムが使われているのが特徴です。
しかし、本来ザッハトルテはオーストリアのウィーンにあるホテル・ザッハーとザッハトルテの販売権を得ている洋菓子店デメルで販売されているものだけをいいます。
日本で販売されているザッハトルテは、日本人の口に合うようにアレンジされているものが多いです。
まとめ
ガトーショコラはチョコレートを主な材料としているチョコレートケーキのことをいい、その中にはザッハトルテも含まれています。
ザッハトルテはアンズのジャムが使われているチョコレートケーキで、オーストリアにあるホテル・ザッハーの名物菓子です。