もともとの言葉も国をまたぐと意味が違ってくるという現象は実はよく発生します今回は日本発祥の製品2つについてご紹介したいと思います。
この記事では「昆布茶」と「コンブチャ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「昆布茶」とは
これは『乾燥させた昆布を細かく砕いてお湯、もしくはお茶で溶いた飲料』です。
日本で古来から親しまれてきた飲み物であり、一説では平安時代から貴族の間で親しまれていたとされています。
昆布を細かく砕くことでアミノ酸が水分に溶けやすく、お茶の中では渋みと昆布の旨味、塩気を感じることのできる比較的はっきりとした味を感じる部類のものです。
塩味を足したりして味をさらにととのえることもあります。
よく聞く『梅昆布茶』は梅肉を混ぜ合わせており、主におめでたい席で飲まれることが多い『昆布茶』の変化形です。
昆布から抽出されるため珍しくカロリーを含んでいるのも他のお茶には見られないものであり、とても珍しい特徴とはいえないでしょうか。
新陳代謝を活発にするヨウ素やアルギン酸の効果は近年改めて注目を受けており、ダイエットにとても効果のある飲料とされています。
「コンブチャ」とは
これは『緑茶に発酵成分を混ぜた健康飲料』です。
昔日本では『紅茶キノコ』という名前で販売されていました。
味は『コンブチャ』という名前がありながら昆布の味は皆無であり、ストロベリー味、マンゴー味、キウイフルーツ味、アサイー味など様々なフルーツ味で売られています。
欧米の健康志向の強いスーパーではほぼ間違いなく置いてあり、『Kombucha』という名前で売られています。
外国で日本の味に恋しくなった日本人が手に取ってショックを受ける落とし穴製品としても有名です。
もともとはモンゴル人が飲んでいたものが、ロシアでも親しまれる様になったとされています。
ロシア語で『Чайный гриб』(キノコ茶)と呼ばれており、日本の『紅茶キノコ』は決して間違えた言葉ではないことが分かります。
なぜこれが『コンブチャ』と呼ばれる様になったのかは所説ありますが、これはキノコのねばねばした培地と昆布のぬめりを混同したことが原因とされています。
「昆布茶」と「コンブチャ」の違い
この二つは『日本古来から存在する昆布を粉末状にしてお湯やお茶で溶いた飲料』か『緑茶と発酵成分を混ぜて味付けをした健康飲料』という違いではっきりと分けることが出来ます。
前者は『日本発祥』、後者は『ロシア発祥』という違いを付けることができます。
先ほどご紹介した通り、日本人が『昆布茶』と勘違いをして『コンブチャ』を飲んでショックを受ける様に、外国の方が『昆布茶』を飲んでショックを受けるということもよく聞くのがこの2つの飲料です。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は同じ音が使われているものの全くの別物である『昆布茶』と『コンブチャ』をご紹介しました。
『コンブチャ』は欧米のセレブがよく嗜んでいる飲み物であり、日本でも最近紹介される機会が増えてもいます。
是非一度試してみてはいかがでしょうか。