この記事では、「牛たたき」と「ローストビーフ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「牛たたき」とは?
「牛たたき」とは牛肉の塊をフライパンで表面だけ焼いてから氷水で冷やして薄切りにした料理です。
生肉特有の食感と表面を焼いたことによる香ばしさを併せ持つのが特徴で、名前はカツオのたたきに因んでいます。
「牛たたき」は冷たい状態で食べる料理であり牛肉の脂は魚の脂と違い口内の体温で溶けないので、脂肪が邪魔にならないよう牛肉の中でも赤身肉を使うことが好ましい料理です。
「ローストビーフ」とは?
「ローストビーフ」とは牛肉の塊をオーブンなど蒸し焼きにした料理です。
盛り付ける時には薄切りにして提供されますが、中まで色が変わらないレアの状態にする料理であり表面以外の肉色はロゼと呼ばれる薄いバラ色をしています。
「ローストビーフ」は冷めた状態で食べることも想定されているためモモ肉やランプ肉のような脂身の殆どない赤身肉を使うことが基本となる料理です。
ただし必ずしも冷たい状態で食べるという訳ではなくロースト直後の熱い状態で食べることもあります。
「牛たたき」と「ローストビーフ」の違い
「牛たたき」と「ローストビーフ」の違いを、分かりやすく解説します。
牛肉の塊を表面だけ焼いて薄切りにして食べる料理が「牛たたき」で、牛肉の塊を中まで低温で熱を通して薄切りにして食べる料理が「ローストビーフ」です。
「牛たたき」は生肉の食感を楽しむために中は生の状態ですが、「ローストビーフ」は中が固くならない程度のレア状態にまで熱を通しているため生ではありません。
また「牛たたき」は冷たい状態で食べるものですが、「ローストビーフ」冷たい状態でも熱いままでも食べるものです。
まとめ
表面に焼き目がついていて中は生に見えることから「牛たたき」と「ローストビーフ」が似ていると思う人もいます。
ですが実際には「牛たたき」は生で「ローストビーフ」は生ではないので全くの別物です。