この記事では、「砂肝」と「砂ズリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
居酒屋さんのおつまみを学んでいきましょう。
「砂肝」とは?
砂肝(すなぎも)とは、鶏の消化器官のこと。
ささみと手羽先の中間にある、珍しいパーツを指します。
口から入ってきた食べ物や小石をすりつぶす役割があって、砂嚢とよばれています。
筋肉質のしっかりとした肉感を楽しめるので、飲み屋の人気おつまみとして愛されています。
運よくイキのいい砂肝が手に入ったら、肉の表面についている銀皮という皮をはずして下処理をおこないます。
ひと手間加えると食感がよくなり、食べやすい味わいになります。
バーベキュー用の串で刺して火であぶれば、自宅にいながら焼き鳥屋さんの逸品がつくれます。
コリコリとした食感が、たまらない美味しさです。
「砂ズリ」とは?
砂ズリ(すなずり)とは、鶏の部位のこと。
おもに関西地方で呼ばれている、ホルモンの一種になります。
砂ズリの魅力は、引き締まった肉質です。
ほとんど脂身がないので、赤身らしい肉を豪快にあじわえます。
またクセの少ない味わいなので、あっさりしていていくらでも食べられます。
脂肪分が少ないことから、他の部位よりカロリーは控えめ。
ダイエット中でも安心して食べられます。
砂ズリはシンプルに炭火で焼いたり、オリーブ油と一緒にアヒージョにしたり、色々なレシピに応用できます。
料理のアクセントになるので、イタリア料理店の食材にも用いられています。
「砂肝」と「砂ズリ」の違い
どちらも鶏の部位です。
「砂肝」と「砂ズリ」の違いを、分かりやすく解説します。
・関東は砂肝、関西は砂ズリ
「砂肝」と「砂ズリ」はどちらも、同じパーツをあらわします。
鶏のホルモンで、胸の近くにある消化器官になります。
「砂肝」と「砂ズリ」と呼び名が異なるのは、地域によって親しまれているネーミングが違うからです。
砂肝はおもに東京を中心とした、関東エリアでの名前です。
そして砂ズリは大阪や博多、宮崎などの関西エリアで用いられています。
そのため東京の赤ちょうちんのお店では砂肝、大阪の大衆酒場では砂ズリといいます。
「砂肝」と「砂ズリ」は、引き締まった部位です。
クセが少なく扱いやすいので、から揚げ、煮物、炒め物、アヒージョなど色々な料理につかわれています。
名古屋では砂肝や砂ズリを生のまま、刺身にして出してくれるお店もあります。
コリコリとした歯ごたえがやみつきになる味わいで、思わずお酒がすすむメニューになっています。
まとめ
「砂肝」と「砂ズリ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「砂肝」と「砂ズリ」は、飲食店でよく見かける酒のつまみです。
どちらも同じ鶏の部位で、ホルモンをあらわします。
北海道や東京など関東より上のエリアでは砂肝、大阪や宮崎など西のエリアでは砂ズリと呼んでいます。
ネーミングは異なっても、どちらも鶏の同じ部位をあらわしています。