この記事では、「ずいき芋」と「里芋」の違いについて紹介します。
ずいき芋とは?
ずいき芋とは、ハス芋や里芋のことをいいます。
「ずいき」は、ハス芋や里芋の葉柄を指す言葉で、皮を剥いて乾燥させたものが芋がらです。
ずいきには、赤ずいき・白ずいき・青ずいきといった種類があります。
赤ずいきは八つ頭と呼ばれる里芋の茎で、赤い色をしています。
加賀の伝統野菜として知られており、6月半ばから9月頃まで出回ります。
赤い色素はアントシアニンと呼ばれるもので、眼精疲労に良いとされる栄養素です。
白ずいきは、八つ頭を軟白栽培したものです。
奈良の伝統野菜である大和野菜に認定されています。
青ずいきは、ハス芋の茎のことをいいます。
ずいき芋というと、赤ずいきである里芋を指すことが多いです。
里芋とは?
里芋とは、サトイモ科に属する植物の地下茎部分である芋のことをいいます。
東南アジアが原産で、タロイモの仲間に分類されます。
日本でも古くから栽培されており、里で栽培されるため里芋という名前が付きました。
山に自生する山芋と区別する意味合いもあったようです。
ジャガイモやサツマイモは今のように普及していなかったので、昔は芋といえば里芋のことをいいました。
イモ類の中ではカリウムが豊富で、高血圧を予防する効果があります。
カルシウムやマグネシウム、鉄分などの栄養素も含まれています。
煮物の材料として使われることが多いです。
芋煮は里芋を使った鍋料理で、山形県や宮城県など東北地方で食べられています。
東北では、季節行事として芋煮会が行われることもあります。
ずいき芋と里芋の違い
里芋は茎が肥大した芋の部分を食用としているものですが、葉柄も食用とされています。
葉柄はずいきと呼ばれており、里芋とずいき芋は同じものです。
ただし、ずいき芋には里芋以外にハス芋なども含まれます。
まとめ
ずいき芋と里芋は同じものですが、ずいき芋にはハス芋も含まれます。