この記事では、「シンセサイザー」と「キーボード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シンセサイザー」とは?
「シンセサイザー」とは、「合成する」という意味を持つ英語“synthesize”が由来となっている電子機材で、音を機械的に合成する機材全般を指します。
鍵盤の有無は関係ないので、鍵盤の無い「シンセサイザー」もあります。
「シンセサイザー」は1台あれば、主旋律を奏でるピアノやギター、低音部を構成するベースや打楽器と言った音色まで、すべての楽器の音色を合成する事ができます。
近年では後述する「キーボード」に、この「シンセサイザー」の機能が備わっているものが多く、「キーボードシンセサイザー」とも呼ばれます。
パソコン上で動かす「シンセサイザー」も存在し、疑似的な鍵盤をパソコン上で表示させ、音色や音階を作成できるものもあります。
「キーボード」とは?
「キーボード」とは、鍵盤が存在する電子楽器を指します。
電子ピアノやエレクトーンと言った鍵盤楽器も「キーボード」に分類されますが、一般的に鍵盤数がひとつで音色を選択できる電子楽器を「キーボード」と呼ぶ場合がほとんどです。
「キーボード」にも上述した「シンセサイザー」の機能を備えているものがほとんどですが、基本的にはじめから用意されている音色を選ぶ形のものが多くなっています。
しかし、その音色は100種類前後搭載している「キーボード」がほとんどで、自分で音を合成しなくてもバンド形式やオーケストラ形式のような楽曲を作成することが可能です。
「シンセサイザー」と「キーボード」の違い
「シンセサイザー」は音色を合成する機器そのものを指すため、鍵盤の有無は問われません。
鍵盤があっても音色を合成する機能が備わっていれば「シンセサイザー」と言えます。
一方「キーボード」は鍵盤がある電子楽器を指す言葉で、電子ピアノ、エレクトーンなど鍵盤があれば「キーボード」に含まれます。
両方の機能を備えている楽器は「キーボードシンセサイザー」などと呼ばれます。
まとめ
「シンセサイザー」と「キーボード」の違いは理解できましたでしょうか。
「シンセサイザー」は、音色を合成する機器全般を指し、「キーボード」は鍵盤がある電子楽器を指すという事になります。
近年では両方の機能が備わっているものが多く、線引きする事がなくなってきていますが、このような明確な違いがるという事を覚えておくとよいでしょう。